22日の朝鮮労働党第9回代表大会で金正恩委員長が党総書記に再推挙された。[写真 朝鮮中央通信]
習主席は祝電で金委員長との個人的な友情を強調しながら地政学的共同対応を強調した。第7回・8回労働党大会での祝電だけでなく先月の第14回ベトナム共産党大会直後に送った祝電と比較すると、朝中関係を引き上げたものと評価される。
習主席は祝電で、「百年に一度の変化の局面が急速に進み、国際情勢が複雑に絡み合う状況の中で、私は総書記同志とともに、双方の関係部処と地方が、われわれが達成した重要な合意をしっかり履行し、中朝友好の新たな章を書き進め、両国の社会主義建設事業に寄与し、両国人民の福祉と友情を増進し、地域さらには世界の平和・安定・発展と繁栄の促進に積極的に貢献していくことを望む」と伝えた。
2021年の第8回党大会直後送った祝電に含まれた「韓半島(朝鮮半島)問題の政治的解決」は「地域と世界平和」に代替された。韓国外国語大学国際地域大学院のカン・ジュンヨン教授は中央日報に「中国が北朝鮮の戦略的価値を韓半島だけでなく世界戦略次元に拡大し米国と韓国に対するレバレッジとして活用しようとする策略を今回の祝電に盛り込んだ。トランプ米大統領の再執権後に米中覇権競争が激しくなって発生した結果」と指摘した。中国が韓半島3原則のひとつとして掲げた韓半島非核化にこれ以上言及しない理由と一脈通じるとカン教授は強調した。
今回の祝電では金委員長に対する表現もアップグレードされた。別途の評価がなかった2016年の祝電と、「朝鮮労働党員と北朝鮮人民の総書記同志に対する信任・擁護・期待」に言及した2021年と違い、今年は「党と政府、人民の総書記同志に対する高い信任と心からの擁護」としながら「高い」「心からの」という修飾語を追加した。こうした修飾語は先月の党大会で再選出されたベトナム共産党のトー・ラム書記長に送った祝電には使わなかった。
党大会直後の朝中間特使外交も注目される。社会主義圏では大統領選挙に相当する党大会直後に特使を派遣する伝統がある。2016年には李洙墉(イ・スヨン)党副委員長兼政治局員が金正恩氏の特使として北京を訪問し習主席と面会したが、2021年には新型コロナの隔離政策により派遣しなかった。また、先月29~30日に中国は劉海星党中央対外連絡部長を習主席の特使としてハノイに派遣しラム書記長と面会している。このため劉部長が労働党大会閉会直後に平壌(ピョンヤン)を訪問し金委員長と面会するとの見通しが出ている。
一方、来年下半期の第21回党大会を控えた中国は、今回の北朝鮮の党大会で金委員長の地位変化に注目する雰囲気だ。北京の北朝鮮専門家は「今回の党大会で『主席』の肩書きを復活させるかもしれない。これは金正恩委員長が先代の遺産を継承する段階で自身の時代を開く独立指導者に格上げするという意味」と話した。これに伴い、党大会直後に最高人民会議を招集し、現在の国務委員長の肩書きを捨て北朝鮮憲法に規定された国家主席に上がるかもしれないと予想する。
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