昨年4月、ウクライナのドネツク州ポクロフスク付近の戦線でウクライナ軍第68独立猟兵旅団の将兵が衛星インターネットシステムのスターリンク装備を設置している。[ロイター=聯合ニュース]
AFP通信は16日、米シンクタンク戦争研究所(ISW)の分析を引用し、ウクライナ軍が11~15日にロシアから201平方キロメートルの領土を奪還したと報じた。これはロシア軍が昨年12月の1カ月間に占領した面積とほぼ同じ規模だ。2023年6月以降で最短期間の最大奪還面積と評価される。
奪還地域は南部ザポロジエ戦線の東側80キロ一帯に集中している。ここは昨年夏以降、ロシア軍が比較的速いペースで進撃した区間だ。ISWは戦況の変化と衛星資料などに基づき戦線の数百キロ区間の占領面積を追跡して集計している。
分析家らは最近の戦果拡大の背景として、ロシア軍のスターリンク接続支障の可能性を挙げた。衛星インターネットサービスのスターリンクを運営するスペースXが今月初めにロシア側の無断端末使用を制限する追加措置を適用して以降、戦場の通信と指揮体系に混乱が生じたという主張だ。
スターリンクは低軌道衛星を基盤に高速通信網を提供し、戦場でドローン運用と随時データ伝送に活用された。ウクライナ側はその間、ロシア軍が密輸または第3国経由方式で端末を確保し、ドローン打撃と部隊間の通信に使用してきたと主張してきた。
スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は最近、SNSに「ロシアのスターリンク無断使用を防いだことで効果があったようだ」とし、追加対応の可能性に言及した。スペースX側はウクライナ領土内の端末機個人証と移動速度制限など技術的な遮断装置を適用したという。
ウクライナ政府も遮断効果に公開的に言及した。ウクライナのフェドロフ国防相は「ロシア軍の接続を遮断した新しいシステムが効果を出している」とし、マスクCEOとスペースX側に感謝の意を表した。
ロシア軍事ブロガーの間でも最近、戦線で通信および指揮統制に問題が発生しているというコメントが続いたと、ISWは伝えた。ただ、ロシア軍は独自の衛星通信網も保有するため、スターリンク遮断が戦況変化の唯一の原因とは見なしがたいという評価もある。
一方、現在ロシアはウクライナ領土の約19%を統制中と推算される。これは1年前よりやや高い数値だ。クリミア半島とドンバスの一部など約7%は2022年2月侵攻以前からロシアが掌握していた地域だ。
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