俳優キム・スヒョンが昨年3月31日午後、ソウル麻浦区(マポグ)のスタンフォードホテルで、当時未成年だった俳優の故キム・セロンさんと交際していたとの疑惑について立場を発表する記者会見を開いている。[聯合ニュース]
18日、警察および法曹関係者によると、ソウル江南(カンナム)警察署と城東(ソンドン)警察署は昨年3~6月にかけて、キム・スヒョンとカロセロ研究所運営者のキム・セウィ氏(50)、故キム・セロンさんの遺族の間で起きた双方の告訴・告発事件を捜査中だ。このうち一部は近く終結する見通しだ。朴正普(パク・ジョンボ)ソウル警察庁長は先月26日の定例会見で「捜査はほぼ最終段階で、近く結論が出る」と明らかにした。
事件は昨年3月11日、カロセロ研究所がキム・スヒョンとキム・セロンさんの交際説を暴露したことから始まった。これは同年2月16日にキム・セロンさんが死亡してから23日後だった。カロセロ研究所は遺族側の情報提供を受け、キム・セロンさんが15歳の未成年だった頃から6年間キム・スヒョンと交際していたと主張した。さらに、キム・セロンさんの死亡原因について、過去の飲酒事故で生じた債務返済を督促したキム・スヒョン側に責任があると指摘した。
私生活をめぐる論争が拡大する中、キム・スヒョンと所属事務所ゴールドメダリストは昨年3月31日に記者会見を開き、「キム・セロンさんが成人した2019年夏から2020年秋まで交際しただけだ」として未成年時代の交際疑惑を全面否定した。また、遺族と“叔母”を名乗る人物、カロセロ研究所運営者を、虚偽事実の流布による名誉毀損の疑いで告訴した。
◇告訴・告発は計7件…「写真公開による性的羞恥心」対「児童虐待」
こうして始まった双方の紛争は、さらに複数の告訴・告発に発展した。キム・スヒョン側が最初に告訴したのは2025年3月20日で、カロセロ研究所を性暴力処罰法違反(カメラ等利用撮影物の頒布等、撮影物利用強要)の疑いで告訴した。現在までに知られている刑事事件は計7件に上る。キム・スヒョン側による告訴・告発は ▶性暴力処罰法違反 ▶脅迫 ▶情報通信網法上の名誉毀損 ▶ストーカー処罰法違反 ▶虚偽告訴 など5件。残る2件はカロセロ研究所と遺族側が ▶児童福祉法違反および虚偽告訴 ▶名誉毀損 の疑いで告訴したものだ。このうちカロセロ研究所がキム・スヒョンのファン団体を告訴した件は、先月初めに警察が嫌疑なしと判断し、不送致処分となり終結した。
キム・スヒョン側の主張の要点は、「性的羞恥心を与える写真を公開し、未成年時の交際がないにもかかわらず事実のように広め名誉を毀損した」という点だ。カロセロ研究所は交際説を暴露する過程で、キム・スヒョンが下半身の一部を露出した状態で皿洗いをしている写真を公開し、これが性的羞恥心を与えたと主張している。
さらにキム・スヒョン側は、カロセロ研究所がライブ配信で「ディズニープラスが出演作『ノックオフ』の公開を取り消さなければ映像を公開する」と発言したことについて脅迫罪で告発した。また芸能活動を全面中断したことによる損害賠償として、120億ウォン規模の民事訴訟も起こしている。
これに対しカロセロ研究所と遺族側は、キム・スヒョンが未成年時に交際し虐待したとして児童福祉法違反を主張している。一方キム・スヒョン側はこれに対抗し、昨年6月23日に虚偽告訴で逆告訴し、事実関係をめぐる攻防が続いている。
もう一つの重要な争点は、昨年5月7日の記者会見で公開された私的会話の録音の真偽だ。人工知能による改ざん疑惑が浮上し、警察は国立科学捜査研究院に鑑定を依頼した。しかし同院は昨年12月、「改ざんの有無を判定できない」との結論を出し、論争は続いている。
キム・スヒョン側の代理人コ・サンロク弁護士は中央日報の取材に「録音は編集版で、技術的な改ざんの有無は判定できないというのが国立科学捜査研究院の結論だ」とし、「捜査チームが内容の矛盾など実質面で判断すると期待している」と述べた。警察関係者は「事件関係者の主張は対立しているが、証拠や供述を踏まえて捜査を進めている。迅速に結論を出したい」と話した。
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