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「生臭くて吐き気、歩くのも一苦労」…済州の海岸を襲った「どす黒い帯」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

今月9日午後、済州市(チェジュシ)の梨湖(イホ)海水浴場や周辺の海岸などを埋め尽くしたアカモクの間で観光客が写真を撮っている。チェ・チュンイル記者

9日午前、済州市(チェジュシ)の梨湖(イホ)海水浴場。青い海と白い砂浜の間に、どす黒い帯が長く繋がっていた。波打ち際に引っかかったアカモクが100メートル以上にわたって打ち上げられ、海岸を占領しているのだ。幾重にも積み重なった塊は、大人の膝の高さまで達していた。近づくと生臭い匂いが鼻を突いた。アカモクの合間には廃棄されたロープや発泡スチロール、壊れた浮きが絡みついていて、一部のプラスチック容器には中国語の簡体字が鮮明に見えていた。




砂浜を訪れた市民たちは、アカモクの塊を避けて歩を進めていた。運動のために砂浜を素足で歩いていたキムさん(63・済州市)は「春先に主に見られたアカモクが、今年は1月から現れた」とし、「暖かくなるにつれ、臭いが例年よりもひどくなり、歩くのが辛い」と語った。


◇「浄化作業をしても、ひと度満潮が来ると…再び頭痛の種」

午後になると、熊手を持った環境保護団体のスタッフ10余人が、アカモクの間から各種廃棄漁具を選別する作業を行った。作業員のキムさん(70)は「作業をしても一度の満潮でまた押し寄せる」とし、「アカモクとごみが砂の中まで入り込んでいるので、ショベルカーなどの重機を追加で投入する予定」と話した。近くのモンドル(小石)海岸も状況は似ていた。小石が敷き詰められた海岸に沿って廃棄漁具とアカモクが覆い被さり、海岸線を埋め尽くしていた。

◇中国発の「招かれざる客」に対策班を早期結成

アカモクが1月から大量流入する兆しを見せたため、済州道は先月から状況対策班を構成し、運営に入った。例年3月に稼働していた対応体系が、昨年は2月に、今年は1月へとさらに前倒しとなった。アカモクは通常3〜6月に済州の海岸に流入する。流入経路は中国南部沿岸に沿っている。東シナ海沿岸の岩石に付着して育ったアカモクが波や風で剥がれ落ちた後、黒潮に乗って北上し、その後、対馬海流や西風の影響を受けて韓半島(朝鮮半島)南西部海域や済州まで流れ着く。

◇海岸に押し寄せたごみには中国語が多く

国立水産科学院は、2015年当時に流入した個体の遺伝子を分析した結果、東シナ海沿岸で発生したものと一致することを確認した。この時期を前後して、中国は海洋経済の発展を目的に、海の森の造成と生態環境復元のため、アカモクを大量に移殖した。アカモクが済州海岸に本格的に出現し始めた時期が2015年からである点も、こうした分析を裏付けている。実際に海岸に一緒に流れ着いたごみから、中華圏の言語表記が繰り返し確認される点も、この流れと合致する。最近では黄海の海水温上昇により北部海域まで生息環境が拡大しており、この一帯の個体が国内沿岸に移動する事例もある。

◇食用のホンダワラと違い、硬くて食べられず

最近5年間に済州で回収されたアカモクは1万1611トンに達する。2021年が9756トンで最も多く、2022年412トン、2023年201トンと減少したが、2024年は921トンと再び増加した。2025年の回収量は321トンだ。海流や気象、水温条件によって年度別の偏差がある。アカモクの流入問題は景観の毀損だけにとどまらない。大規模な帯状になって漂流するアカモクは、養殖場の網や施設に付着して漁業活動を妨げ、船舶のスクリューに巻き付くと操業や航行の安全を脅かす。済州の郷土料理「モムグク」の材料であるホンダワラ(アカモクの一種)とは異なり、硬いため食用にも向かない。放置された場合は腐敗してさらにひどい悪臭を放つようになる。

◇今年、海洋ごみの浄化に164億ウォン投入

済州道は今年、海洋ごみ浄化事業や海洋環境保護活動の運営、養殖漁場浄化など13の事業に計164億ウォン(約17億円)を投入する。一部は農家の堆肥として活用するが、大量発生時には焼却処分する方針だ。済州道の関係者は「流入時期と規模の変化を綿密にモニタリングしている」とし、「観光客の不便と住民の漁業被害を最小限に食い止めたい」と述べた。



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