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<冬季五輪>「できる」→「折れない心」→チェ・ガオンの「もう一度やってみよう」…韓国スポーツ史に残る物語が生まれた

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

12日(現地時間)、イタリア・リビーニョのスノーパークで行われた2026ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪スノーボード女子ハーフパイプ決勝で、チェ・ガオンが1回目の滑走で大きく転倒し、起き上がれずにいる。誰もが敗戦を覚悟した瞬間だった。[聯合ニュース]

韓国オリンピック史上最高の名場面として、2016年リオ五輪のフェンシング男子エペ決勝が挙げられる。パク・サンヨンがゲーザ・イムレ(ハンガリー)に9-13とリードを許していたその時、観客席から一言が聞こえた。「できる」。

パク・サンヨンは何度もうなずきながら「できる」を繰り返した。10-14と追い込まれ、同時突きが発生すれば両者に得点が入るため、逆転は事実上不可能に見えた。再開した試合でパク・サンヨンは5連続得点を奪い、15-14の大逆転で金メダルを獲得した。あきらめかけた人々の共感を呼び、「できる」ブームを巻き起こした。


2022年カタールW杯をきっかけに韓国社会で話題となった言葉は「チュンコンマ(重要なのは折れない心)」だった。この言葉は、eスポーツのリーグ・オブ・レジェンド世界大会で劣勢と見られていたDRXのDeft(デフト)が「崩れなければ十分勝てる」と語ったことが由来だ。


韓国サッカーは9%の確率を突破してポルトガルを下し、決勝トーナメント進出を決めた。FW趙圭誠(チョ・ギュソン)は「重要なのは折れない心」と書かれた太極旗を掲げ、眼窩骨折の手術から1カ月もたたないうちにマスク姿で出場した孫興慜(ソン・フンミン)は「とてもすてきなこの言葉が、大韓民国を前に進める力になってほしい」と語った。

2026年、韓国スポーツ史に残る物語が生まれた。スノーボードのチェ・ガオン(18)は、ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪女子ハーフパイプ決勝1回目の滑走で、ボードが斜面の縁に引っかかり激しく転倒した。どこか骨折したのではないかと思うほど、しばらく立ち上がれなかった。

大雪が降り続く中、2回目の滑走にはDNS(不出場)が表示され、棄権したように見えた。コーチ陣も両親も止めたが、チェ・ガオンは出場を強行し、再び転倒した。

五輪3連覇に挑むクロエ・キム(米国)が88.00点を記録し、10.00点で11位にとどまっていたチェ・ガオンには絶望的な状況だった。誰もが終わったと思ったその瞬間。

チェ・ガオンは3回目の滑走でスイッチ・バックサイド900を皮切りに、5回のジャンプをすべて成功させる奇跡的なパフォーマンスを見せた。点数が出る前から涙を流し、90.25点が表示されるとボードを掲げて叫んだ。2度転倒しても再び舞い上がったチェ・ガオンは、自らの憧れであるクロエ・キムを上回り金メダルを獲得した。

海外の中継陣は「これこそオリンピックの魔法のような瞬間だ」と語った。映画の脚本でもここまで書けばでき過ぎた話だ。

膝の痛みで足を引きずりながら、チェ・ガオンはこう語った。

「正直、転んだ後は最初“このまま諦めた方がいいのかな”と思って、上で大泣きした。でも歯を食いしばって歩き始めたら、少しずつ足に力が戻ってきた。その時から気持ちが楽になって、『もう一度やってみよう』と思ってまた滑り始めた」

「また転んでも最後までやってみよう」。チェ・ガオンが大韓民国に贈った勇気だ。



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