韓国系米国人のスノーボード界のスター、クロエ・キム(右)は「私たちは愛と思いやりを持って(社会を)導くべきだ」とし、ドナルド・トランプ米大統領の強硬な移民政策を遠回しに批判した。[AP=聯合ニュース]
イタリアのミラノ・コルティナダンペッツォ冬季オリンピック(五輪)に参加しているクロエ・キムは同日、強硬な移民政策を批判した米スキー代表のハンター・ヘスに対し、トランプ大統領が「完全な敗北者」と公然と非難したことについて質問を受け、「私たちは今起きていることに対して、声を上げることができると思う」と述べた。
キムは続けて「私は米国を代表することを本当に誇りに思っているし、米国は私たちの家族に多くの機会を与えてくれた国だ」としながらも、「私の両親も移民の出身であり、この問題(移民政策)は私にとって非常に身近なものだ」と答えた。
これより前の6日、フリースタイルスキー代表のヘスは記者会見で、米市民2人が移民・関税執行局(ICE)の捜査官によって射殺された事件について質問を受け、「私が星条旗を背負っているからといって、米国で起きているすべてのことを代表しているわけではない」と回答した。
これを受けてトランプ大統領は、自身のSNSでヘスを「敗北者(loser)」と呼び、「彼が代表チームにいることは本当に残念なことだ」と非難した。さらに、米国代表として五輪に出場したヘスを応援しないとまで言い切った。
トランプ政府は、五輪期間中に自国選手団を保護するという名目で、移民の取り締まりを行ってきたICE捜査官をイタリアに派遣したが、現地で強い反発を受けている。これに関連し、J・D・バンス副大統領は五輪開会式で観衆からブーイングを浴びる場面もあった。
クロエ・キムはこうした状況に関し、「私たちは愛と思いやりを持って(社会を)導くべきであり、そのような姿をもっと見たい」とし、改めてトランプ大統領の強硬な移民政策を遠回しに批判した。あわせて「このような状況だからこそ私たちは団結すべきであり、互いに頼り合うことが重要だと思う」と付け加えた。
2018年と2022年の冬季五輪スノーボード・ハーフパイプ種目で金メダルを獲得したクロエ・キムは、1982年に米国へ移住した韓国人両親の間に生まれた移民2世だ。
米国代表として初めて五輪に出場したもう一人の韓国系スノーボード選手、ビー・キムも同じ質問に対し、「米国は今、さまざまな異なる意見によって分断されている」と懸念を示した。続けて「多様性は米国を非常に強く、特別なものにしてくれる」とし、「今ここに座っている私たち(韓国系米国人)がそれをよく象徴していると思うし、私たちは皆、夢を追いかけているところだ」と語った。
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