仁川市(インチョンシ)が、タクシーの違法行為の根絶を目的に設置した横断幕。外国人観光客のため、英語でも制作した。[写真 仁川市]
ワゴン車や大型バンなどを借りて違法営業する、いわゆる「黒車(ヘイチャ)」も横行している。中国のオンラインサイトやソーシャルメディア(SNS)などで団体客を集め、タクシーのように営業する。営業用自動車保険に加入していないため、事故が起きても補償を受けられない。仁川警察庁は、昨年2月から10月まで、仁川空港などで無登録営業(旅客自動車運送事業法違反)を行った疑いで、違法運送業に関与した466人を摘発した。
仁川市は、ソウル市や京畿道など関係自治体に協力要請の公文書を送り、違法行為の予防を求めている。管内の法人・個人タクシー組合にも、違法行為の禁止を周知する公文書を送付した。公演会場周辺には、「違法タクシーによる被害を受けた場合は通報してください」という韓国語・英語の横断幕を設置した。昨年9月には、仁川市の公式ユーチューブチャンネルに、客引き行為・不当料金要求・メーター不使用・相乗りなど、違法タクシーの類型と通報方法を紹介する動画を掲載した。この動画はこれまでに約5万8000人が視聴した。仁川市の関係者は「昨年6~7月に大規模な取り締まりを行い、ソウルや京畿などにも継続して協力を要請したことで、被害通報は大幅に減った」と話した。
◇タクシー領収書に英語表記するソウル市
違法タクシー営業は、仁川市だけの問題ではない。ソウル市が昨年6月から12月まで、タクシー車内に貼付されたQRコードで、タクシー利用や違法行為の被害経験などを調査する「タクシーQR通報システム」を運営した結果、外国人からの通報が487件も寄せられた。その中でも「不当料金」に関する通報が最も多かったという。ソウル市は、不当料金請求が確認された8件について、過料の賦課などの行政処分を科した。
先月からは、タクシーの領収書に割増の有無など追加料金情報を英語で表記している。タクシーで発行される紙の領収書が「ハングル」のみで表記されていることから、運転手がメーターの時間外割増ボタンなどを悪用する事例を防ぐ狙いだ。最終料金だけでなく、乗車・降車時間、深夜割増の適用有無なども英語で併記する。また、内・外国人向けのタクシーアプリでタクシーを呼ぶ場合、予想料金を事前に確認できるよう、運行料金と「有料道路通行料」を区分して表示するようにした。最終料金に含まれた通行料が実際と一致しているか確認できるため、ぼったくり料金を避けられる。ソウル市の関係者は「不当料金などタクシーの違法行為の連鎖を断ち切るため、外国人に通報方法を積極的に案内し、違法事実が確認された運送従事者は、より厳しく処分する」と述べた。
漢陽(ハニャン)大学観光学部の李勲(イ・フン)教授は「タクシーなど公共交通は、外国人観光客が最初に接するサービスの一つで、旅行の第一印象を左右する」とし、「自治体も違法営業に対する指導・取り締まりなどに強く関与し、外国人がよく訪れる主要場所までの料金がおおよそどの程度かを告知することも一つの方法だ」と話した。
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