23日、全北(チョンブク)特別自治道全州市金岩洞(チョンジュシ・クマムドン)の「献血の家」全北大学韓屋センターで、一部の市民が献血を行っている。その傍らには、献血者に配られる「ドバイもちもちクッキー」が積み上げられている。 [写真 読者]
毎年冬になると、韓国では「血液確保」の戦争が繰り広げられる。寒い気候のために外出の機会が減るうえ、主要な献血層である学生たちの冬休みが重なるためだ。2024年度から個人のボランティア活動が大学入試に反映されなくなったことも、10代の参加者急減を招いた。最近では、映画観覧券などの人気記念品が事業者選定問題などを理由で姿を消したことも、血液需給難に影響を与えた。そんな中、冬の“血液の端境期”に入り困っていた全北地域に、献血者の足を引き寄せる切り札が登場した。それが「ドバイもちもちクッキー」だ。
25日、大韓赤十字社によると、全北血液院は23日、全州・益山・群山など道内の「献血の家」7カ所で、全血および血小板の献血者を対象に同クッキーの贈呈イベントを行った。イベント前日に案内メッセージが送信されると、献血予約が殺到した。各センターとも先着順だった。管轄の献血の家の平均予約率は、前週に比べ2.2倍以上に跳ね上がった。全州の孝子(ヒョジャ)センターは普段の5倍、高士洞(コサドン)センターは4倍以上の予約増となった。
◇「危機に共感」…ベーカリーショップ『ファジョンダン』が200個を寄付
今回のイベントは、冬季に入り血液の需給が困難になったことを受け、献血への参加を促すために企画された。23日午前0時時点での全北地域の血液保有量は3.5日分で、適正基準である5日分を大きく下回っていた。昨年同日(4.4日分)と比較しても低い水準だった。血液型別では、AB型が2.4日分、A型が2.8日分と「注意」段階だった。O型も3.6日分にとどまった。比較的余裕のあるB型も4.8日分で適正水準に達していなかった。
クッキーの効果は絶大だった。イベント当日、一部の献血の家では開店前から献血者が列を作る、いわゆる「オープンラン(開店同時ダッシュ)」現象まで現れた。用意されたクッキー200個は、午前中にほぼなくなった。イベントに使用されたクッキーは、全州でベーカリーショップ「ファジョンダン」を運営する(株)ヨンムン農業会社法人が、血液需給の危機に共感して寄付したものだ。
◇全北血液院「参加型キャンペーンを拡大」
全北血液院は、今回の事例が献血に対する心理的なハードルを下げる契機になると見ている。全北血液院の関係者は「一回限りのイベントに終わらせないよう、実際の需給改善効果を検討した上で、さまざまな参加型キャンペーンを増やし、安定的な血液需給基盤を整えていきたい」と述べた。
一方、今回のイベントは同時期に光州(クァンジュ)・全南(チョンナム)をはじめ、慶南(キョンナム)・釜山(プサン)など全国主要地域の献血の家でも行われ、献血予約者が普段の2倍以上に急増したことが分かった。赤十字社によると、現在、韓国国内の血液保有量は保健福祉部が推奨する基準である5日分に満たない「関心」段階(3〜5日分)にとどまっている。こうした事態を受け、保健福祉部の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)長官も23日、仁川(インチョン)の献血の家を訪れ、献血に参加した。
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