デンマークの首都コペンハーゲンで米国のグリーンランド併合に反対するデモ参加者が17日(現地時間)、「米国を追い払え(Make America Go Away)」と書かれた帽子をかぶっている。 [ロイター=聯合ニュース]
AFP、ニューヨークタイムズ(NYT)など海外メディアによると、この日午後、グリーンランドの首都ヌークではイェンスフレデリック・ニールセン首相を含む約5000人がデモに参加した。これは2万人にならないヌークの全体人口の4分の1に相当する規模。参加者はグリーンランドの国旗を持って米国領事館まで行進し、グリーンランド語で島の名称「カラーリット・ヌナート(KalaallitNunaat)」を叫び、原住民イヌイットの伝統の歌を歌いながら自決権の尊重を要求した。
グリーンランドの公務員ナヤ・ホルトムさんは「グリーンランドは売買できるところではなく私たちの故郷」とし「トランプ大統領にはっきりとメッセージを伝えるために出てきた」と話した。
デンマークの首都コペンハーゲンでも市庁広場に市民1万~2万人が集まり、「グリーンランドは販売物でない」「グリーンランドから手を引け」などのスローガンを叫んだ。デモ参加者は米国大使館まで行進し、グリーンランドの自治権と主権の尊重を求めた。
デモ現場には「米国はすでにICEがあまりにも多い」という言葉も登場した。最近の不法滞在者取り締まりで物議を醸した米移民関税執行局(ICE)と氷(ice)が多いグリーンランドをかけた風刺だ。
スサンネ・クリステンセンさんはNBCのインタビューで「私たちはデンマーク人であり、グリーンランド人もデンマーク人」とし「グリーンランドを支持するのが当然だ」と主張した。集会はオーフス、オールボー、オーデンセなどデンマークの主要都市でも続いた。
こうした怒りはトランプ大統領の強硬発言と関税の脅しが油を注いだ。トランプ大統領はデモが行われた17日夜、自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、グリーンランド購入に反対するデンマークなど欧州8カ国に2月1日から10%の関税を課し、6月1日からはこれを25%に引き上げると明らかにした。ヌークでのデモに参加したある市民はAPのインタビューで「今日が最悪だと思っていたが、さらに悪化した」と語った。
グリーンランドはかつてデンマークの植民地だったが、1979年に自治権を取得して外交・国防を除いた教育・保健・資源管理を自主的に決めている。米国は第2次世界大戦当時にグリーンランドにピツフィク宇宙基地を建設し、現在も駐留中だ。この基地はロシアの大陸間弾道ミサイル(ICBM)を早期探知する米軍核心施設であり、モスクワまでの距離が約4400キロで米国本土よりはるかに近い。
トランプ大統領はグリーンランドの戦略的位置とレアアース(希土類)・石油など豊富な資源埋蔵量を挙げながら「米国の安全保障に必須」と主張してきた。しかし米国内の世論は好意的でない。ロイターが12、13日に実施した世論調査で、米国人の17%だけがグリーンランド購入に賛成し、キニピアック大の調査では回答者の86%が軍事力を動員した占領に反対した。
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