現代自動車グループのボストン・ダイナミクスのヒューマノイドロボット「アトラス」がCES2026で自動車部品を運ぶ様子を試演している。[写真 現代自動車グループ]
ロボット導入にともなう雇用への不安感は自動車を超え産業界全体に拡散している。HD現代重工業、ハンファオーシャン、ポスコなど重厚長大企業だけでなく、CJ大韓通運など物流企業までフィジカルAI導入を急いでいるからだ。当面は船舶溶接、溶鉱炉制御など高強度・危険作業を中心にロボットを投じているが、人を代替するのは時間の問題という見通しが多い。
労組も無条件で反対するという立場ではない。現代自動車グループ系列会社の労組関係者は「すでに逆らえない流れになり、危険だったり作業員が忌避する作業にロボットを適切に活用すれば労働者の健康権も確保できる」としながらも「定年延長、新規人材補充など多様な課題があるだけに、使用側と労組が額を突き合わせて悩み雇用維持に向け速度調節をすれば良い」と話した。
韓国GM労組のアン・ギュベク支部長は「自動車業界全般的に、溶接作業の場合はすでに90%以上を機械がやる。多くの工程が自動化され、人のタッチが必要な工程だけ残ったがAIとロボットの代替速度は見守らなければならなさそうだ。完全な産業転換としての位置付けを確立しようとするなら補完的措置が必要だろう」と話した。
ロボット導入がむしろ会社と労働者の両方に機会になるという見方もある。現代モービス社外理事を務めたカトリック大学経営学科のキム・ギチャン名誉教授は「2000年代に現代自動車グループが部品ひとつひとつを統制するアナログ方式を捨て、システムをひとつにまとめたデジタルモジュール方式を導入してからトヨタの品質に追いつくことができた。フィジカルAIが導入されるからと無条件で雇用を失うものではない。単純労働より想像し革新する方向で働き方が変わるものだ。労組が今後賃金よりも働き方を交渉して成長機会をつかむのが望ましい」と話した。
韓国取引所によると、現代自動車の株価はロボット事業に対する期待感が反映されて19日に前営業日より16.22%上がった48万ウォンで取引を終えた。終値基準で時価総額が98兆ウォンを超え、サムスン電子とSKハイニックスに続きKOSPI3位に上がった。前営業日と比べ2段階上がった。
年俸1400万ウォンで365日勤務…現代自動車生産職「アトラスの恐怖」(1)
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