韓国・疾病管理庁のQ-CODEホームページ。NAVERのアカウントがなければ利用できないように見える。左は韓国語ホームページ、右は英語ホームページで、構成は同一だ。[Q-CODEホームページ キャプチャー]
Sさんは8日、仁川(インチョン)国際空港から入国した。入国場で目にした光景は、戸惑いを覚えるものだった。ほとんどの訪韓外国人がQ-CODEの利用に苦戦している様子だった。結局、外国人の大半が検疫所職員の案内に従い、健康状態質問書を手書きで記入した。彼らはため息をついていた。
◇訪韓外国人の大半がQ-CODE利用を断念
疾病管理庁(以下、疾病庁)とNAVERが昨年12月15日に導入したQ-CODE(検疫情報事前入力システム)の簡素化サービスが混乱を招く状況となっている。NAVERのアカウントがなければ、検疫申告を済ませて入国できないように見えるためだ。Q-CODEは韓国人と外国人の双方が利用する。入国手続きは一国の第一印象を左右するだけに、ずさんな行政が「観光韓国」「IT強国」のイメージまで損ないかねないとの懸念が相次いでいる。さらに、個人情報を企業に渡してよいのかという指摘も出ている。
現在、疾病庁が「重点管理地域」に指定している国は21カ国だ。これらの国を訪問、または経由して韓国に入国する場合、Q-CODEまたは健康状態質問書を提出しなければならない。21カ国には、米国(カリフォルニア州・ワシントン州・ニューメキシコ州)、ベトナム(ホーチミン・ドンナイ・タイニン)、中国(広東省・四川省など)、インド、中東、アフリカが含まれる。動物インフルエンザ感染症や中東呼吸器症候群などの危険地域に指定された国々だ。
Q-CODEは、新型コロナウイルスのパンデミック期に疾病庁が導入した。健康状態質問書の記入による入国場の混乱を改善するためだった。韓国入国前にホームページで入力を終えるか、空港到着後にQRコードをスキャンして情報を入力する方式だ。
問題は、最近改編されたQ-CODEのホームページにある。モバイルページにアクセスすると、「NAVER検疫情報事前入力へ」という案内文が画面中央に表示される。疾病庁は、NAVERを通さなくても従来の方法で検疫情報を入力できると説明している。NAVERの案内文の上には「入国前検疫情報を入力」との表示もある。右上にある小さな三本線のアイコンを押すと「入力」の項目も表示される。しかし、NAVERの案内文が前面に出ており、他のメニューは目に入りにくい。外国人はもちろん、韓国人も戸惑う要因となっている。疾病庁は昨年12月15日の報道資料で「NAVERを通じた入国審査の簡素化」を強調したが、従来の方式も利用できるという説明はしなかった。
「韓国、NAVERがないと入国できない?」…外国人がため息をついた検疫申告(2)
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