世界最大の家電・情報技術(IT)博覧会「消費者家電ショー(CES2026)」開幕を2日後に控えた4日(現地時間)、米ラスベガスコンベンションセンター(LVCC)セントラルホールで準備中の中国家電企業TCLのブース イ・ウリム記者
新製品と新技術が多数公開されるだけに、各ブースでは事前の流出を防ごうとする動きも目を引いた。LGイノテックとLGディスプレイは大型シートを設置し、ブースの工事過程を非公開にした。LGの関係者は「一部のブースは顧客ミーティングが多く、見えないように構成したが、技術の流出を最小化するという目的が大きい」と説明した。中国家電企業TCLとドリーミーのブースも工事中の区間を除いてはシートを設置し、展示場を徹底的に遮断した。
展示に参加するある国内企業の関係者は「今年は特に徹底して出入りを制限するようだ」とし「開幕直前まで意味のある展示品はほとんどなかった。重要なものは開幕直前にテントを張って準備するようだ」と話した。
今年特に目を引いたのは企業別展示場の位置の変化だ。これまでセントラルホール中心に3368平方メートル(約1019坪)にのぼる最大規模ブースを設けてきたサムスン電子がウィンホテルに初めての単独展示館を用意したのだ。
サムスン電子が退いた場所を占めたのは中国家電企業TCLだ。ブース前方の天井には大型曲面ディスプレー構造物が設置され、内側には家庭用ロボット「AiMe」が展示される「AiMeランド」を準備中だった。ブースの片方にはTCLのスマートグラスを紹介する空間も用意された。業界では今年の世界スマートグラス出荷量の12%を中国が占めるとみている。
従来のTCLの場所には中国家電企業ハイセンスが入り、ハイセンスが展示してきた空間には長虹とKling、Tuya、Even Realitiesなど中国の家電・IT企業が入るなど連鎖的に移動した。中国ロボット掃除機企業ドリーミーは1年前のCES2025でSKグループが統合展示館を設置した場所を受け継いでブースを設置した。サムスン電子とLGエレクトロニクスが前面にあったLVCC展示館は今年、中国企業中心に再編される様相だ。
サムスン電子が単独展示館を選択した理由は何か。一部では、CESの地位が以前ほどではないという点に言及しながら、サムスン電子が費用を減らして徐々に後退していくのではという解釈も出てきた。
しかし実際の展示条件をみると、ウィンホテルの展示場の単価がLVCC展示場より高いという。空間規模自体も4628㎡(約1400坪)と、昨年より大きくなった。費用と規模で見ると、サムスンの展示戦略の変化と見るべきという分析だ。サムスン電子の関係者は「従来のLVCC展示場ではブースが分離されていて観覧客が統合的なAI経験をするのが難しかった」とし「単独の体験館を開き、事前に参加申請を受け付けて、経験没入度を高めようという意図」と説明した。
ただ、今回の戦略が成功するかどうかは未知数だ。LVCCセントラルホールとウィンホテルの展示場は徒歩で約20分離れていてアクセスの点と不利だという評価も出ている。マンダレイベイコンベンションセンターで会ったある観覧客は「距離も離れていて事前申請も必要なので、今年はブース訪問が容易でないようだ」と話した。
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