10月17日、韓国慶州(キョンジュ)にある「韓中友好の森」公園を訪れた市民たち。新華社通信
中国と韓国は地理的・文化的・経済的に緊密な結びつきがあり、実質的な協力も継続的に拡大している。
今月は中韓自由貿易協定(FTA)第1段階の発効から10周年を迎える。中国海関総署(関税庁)によると、今年1~11月の両国の貿易規模は2989億ドル(約46兆8000億円)に達した。中国は21年連続で韓国最大の貿易相手国の地位を維持し、韓国は中国の第2位の貿易相手国の座を取り戻した。
習主席は今回の国賓訪問で、中国側は韓国側と「互利共赢(相互利益とウィンウィン)」の原則を堅持し、中韓FTA第2段階交渉の推進を加速し、人工知能(AI)、バイオ医薬、グリーン産業、シルバー経済など新興分野の協力潜在力を深く掘り起こし、経済・貿易協力の質的向上と高度化を進めたいと述べた。
ソウル科学総合大学院大学のチェ・ジェドク教授は、両国がデジタル・グリーン経済への転換分野で相当な相互補完的強みを持っていると分析した。
韓国忠清南道(チュンチョンナムド)では、中国広核(CGN)ニュー・エナジー・ホールディングスが開発したバイオマス発電プロジェクトを通じ、両国のグリーンエネルギー協力が進められている。設備容量109メガワット規模のこのプロジェクトは、年間約7億6400万キロワット時の電力を生み出すと予想され、石炭使用量を約31万トン削減し、二酸化炭素排出量を約76万トン減らす効果が見込まれる。韓国の再生可能エネルギー目標の達成を支えると同時に、グリーン産業分野での中韓協力が一段と深化していることを示す事例だと評価されている。
両国関係が緩和する中、韓国メディアは、競争がいっそう激しくなる環境下で「現地化」が成功のカギだとの認識が広がり、韓国の化粧品ブランドが長期成長に向けた核心市場として再び中国に注目していると伝えた。
CJグループ中国本社代表のユン・ドソン理事は、韓中協力の高度化が両国関係だけでなく、地域および世界経済にも役立つだろうと見通した。
◇人的交流の深化
人的交流は、中韓関係の安定化におけるもう一つの主要な成果に挙げられる。
習主席は今回の国賓訪問で、双方が越境旅行者の移動をさらに円滑にし、青年、メディア、シンクタンク、地方レベルでも、より多くの交流を奨励するよう呼びかけた。
韓国法務部の統計によると、今年1~10月の両国間の人的交流規模は665万件を超え、前年同期比24.5%増となった。交流拡大は航空や観光分野で顕著だ。大韓航空は今年に入り中国路線の旅客需要が大きく増えたとし、主な要因として韓国国民に対する中国のビザ免除政策を挙げた。これに伴い、北京や上海が週末旅行先として人気を集めているという分析だ。
あわせて韓国の若者の中国への関心も高まっている。SNSインフルエンサーのチャン・スソク氏は今年だけで20回以上中国を訪れた。彼は、ビザ免除政策は相互理解を促進する重要な措置だとし、「人々が中国を気軽に訪れることができるようになれば、多くの固定観念が自然に消えていく」と語った。
多彩な文化・教育プログラムから「パンダ観光」に至るまで、人的交流はより多様で実質的な方向へと発展している。韓中文化友好協会の曲歓会長は、今年の両国関係を「雨のあとの虹」に例え、回復した信頼と未来への共通の期待を反映していると評価した。
中国の戴兵・駐韓大使は、中国と韓国は深い文化的つながりをもつ近隣国であり、長い人的交流の歴史を共有しているとし、文化交流が今後も中韓関係の安定的で長期的な発展を支えることを期待すると語った。
「雨のあとの虹」…経済・人的交流の拡大で結びつきが一段と強まる中韓関係(1)
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