FBKの報告書に登場する、プーチン大統領の「超豪華別荘」内のプール施設。[ホームページ キャプチャー]
ロシアの野党指導者だったアレクセイ・ナワリヌイ氏が設立した反腐敗財団(FBK)は最近の報告書で、「クリミア半島南部、黒海を見下ろすケープ・アヤ(Cape Aya)の断崖上に位置する巨大宮殿が、9000万ポンド(約189億円)以上の費用を投じて改修されたのち、プーチン大統領に引き渡された」と明らかにした。
この不動産は、個人医療センターやスパ、極低温治療室(Cryotherapy・冷凍療法)、ヘリポート、金メッキの浴室設備まで備えた超豪華施設で、2014年にロシアが併合したウクライナのクリミア半島に位置している。
この建物はもともと親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコビッチ元ウクライナ大統領のために建てられたものだ。しかし同年、ヤヌコビッチ政権が崩壊してロシアがクリミア半島を掌握した後、その所有権はプーチン大統領の側近として知られるユーリーとミハイル・コバルチュク兄弟に渡った。ヤヌコビッチ氏は現在ロシアに亡命している。
FBKは「ケープ・アヤに位置する秘密宮殿の内部写真と設計図面を入手した」とし、「過度なぜいたくの水準は吐き気がするほどだ」と主張した。そして「プーチン氏には、なぜもう一つの宮殿が必要なのか。一人の人間がいくつ宮殿を持てば気が済むのか」と批判した。
FBKの幹部マリア・ペフチフ氏は、プーチン大統領がここに設置された極低温治療室で再生・若返り治療を受けている可能性が高いと主張した。この装置は、マイナス110度まで下がる温度の中に数分間滞在する方式だという。
FBKは「こうした装置を特に好み、居住空間に執拗に設置する人物は、我々の知る限りただ一人、まさにウラジーミル・プーチン氏だけだ」と述べた。
この別荘には、個人用の散策路や専用埠頭、白砂を造成した人工ビーチまで備えられている。最先端のドイツ・フィンランド製医療機器を備え、実際の手術も可能な大型手術室も含まれており、超音波機器など最新医療設備が設置されているとFBKは伝えた。
プーチン大統領の寝室と推定される空間は約240平方メートル(約72坪)規模で、浴室面積だけでも50平方メートルを超える。FBKは「金色のはしごと金色の手すりをつかんで金色のジャグジーに上がり、くつろぎながらクレムリンの統制下にある国営テレビ『第1チャンネル』の放送を視聴できる」と表現した。浴室設備費用だけで2万8000ポンドで、黒海のリゾート都市ソチの小型アパート1戸の価格に相当すると付け加えた。
クレムリンは今回の報告書について公式見解を出していない。
これに先立ちFBKは2021年にも、ロシア黒海沿岸に建設された別の「プーチン宮殿」に関する調査報告書を公開している。当時FBKは、その建物に10億ドル(約1560億円)以上の費用が投入されたと主張した。クレムリンはプーチン氏所有説を否定したが、公開された映像はロシア全土で大規模な反政府デモを引き起こした。
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