「マイル201」で操業中の中国漁船。イカ漁船はイカを誘引するために明かりを使う。[写真 EJF]
国際非営利団体EJFが最近公開した報告書によると、世界最大規模のイカ漁場のひとつである「マイル201」海域で2019年から2024年まで毎年平均343隻のイカ漁船が操業中であることが確認された。このうち75%は中国国籍の船だ。
◇イカ漁65%増加…個体群崩壊の危機
この中国国籍のイカ漁船は毎年数百隻ずつ「マイル201」に集まり、夜の海を真昼のように明るくする。イカ漁は特殊製作されたおとりと明るい照明を活用し夜にイカを水面に誘引する方法だ。海の上でイカ漁船団が出す明かりが衛星写真に捉えられたりもする。
調査の結果、この海域でイカ漁船の総漁業活動時間は2019~2024年に65%も増加した。特に中国漁船の漁獲時間が2019年の船舶当たり534時間から昨年は1142時間と2倍以上伸びた。
イカは寿命が短く、個体数が毎年大きく変動することが多いため乱獲に弱い。海洋環境が悪化した状況で乱獲圧力まで受ければ個体群崩壊の臨界点を超えかねない。
EJFのスティーブ・トレントCEOは中央日報のインタビューに「イカはサメ、オットセイのような多様な海洋生物の主要なえさになっている。深刻な乱獲がイカの個体群崩壊につながることになれば海洋生態系全般に広範囲で深い影響を及ぼしかねない」と話した。
中国は世界最大のイカ漁操業国で、イカ漁獲量全体の3分の1を占めている。「マイル201」をはじめ規制がない世界各地の公海上を通ってイカを大規模に漁獲する。
韓半島(朝鮮半島)周辺の海も中国漁船のイカ乱獲で漁場が深刻に枯渇した状態だ。一部はEEZ内に進入し違法操業する場合もある。これに対し李在明(イ・ジェミョン)大統領も23日の海洋水産部の業務報告で「韓国海域に入ってきて違法操業すれば必ず捕えられ、罰金も大きく取られて(しまうという認識を持たせなければならない)。10隻が集めて払っても負担になるほど罰金を引き上げなくてはならない」として強硬対応を注文した。
◇船内で暴力や賃金恐喝も「水産物履歴制に含めなければ」
中国イカ漁船の船内で人権侵害と強制労働のような不法行為が蔓延しているという証言も出てきた。EJFの調査の結果、船員は「暴力、賃金恐喝、過度な勤務時間、脅迫などを経験した」と話した。
中国漁船に捕えられたイカは米国や欧州など全世界で販売される。韓国でも大型マートを通じて輸入され販売されていることが確認された。トレントCEOは「韓国は年間約10万トンのイカを輸入するが大部分が中国船団からくる。倫理的で持続可能な水産物を望むなら韓国の水産物履歴制対象にイカも含めなければならない」とした。
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