テレグラムの創業者兼最高経営責任者(CEO)であるパベル・ドゥロフ氏が、2016年2月23日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開かれた「モバイルワールドコングレス(MWC)」で基調講演を行っている。[ロイター=聯合ニュース]
報道によると、ドゥロフ氏には公式には3人の女性との間に6人の子どもがいる。このほか、2010年ごろから精子提供を始め、その結果、少なくとも12カ国で100人を超える子どもが生まれたと、昨年7月にテレグラムへ投稿した文で明らかにしている。
ドゥロフ氏は数年前に精子提供を中断したものの、モスクワの不妊治療病院には現在も彼の冷凍精子が保存されている。
彼はまた、自身の生物学的な子どもたちに財産を平等に相続させる考えも示している。昨年6月、フランスの週刊誌とのインタビューでこうした計画を明らかにし、続いて昨年10月には米国の科学者レックス・フリードマン氏のポッドキャストに出演し、「私とDNAを共有していると証明できるのであれば、おそらく30年後、私が亡くなったあとに遺産の一部を受け取る資格が生じるだろう」と語った。
さらに、生物学的な子どもたちが互いを見つけられるよう、自身のDNAをオープンソースとして公開する構想も示した。米経済誌フォーブスの推計によると、彼の資産は約170億ドル(約2兆6520億円)に達し、その大半はテレグラムの企業価値に基づくものだという。
WSJは、ドゥロフ氏による大規模な精子提供について、生殖倫理とテクノロジーの境界を押し広げようとする試みとして解釈できると分析した。これは、遺伝子検査や遺伝子編集を通じて、望む特性を持つ子どもを得たいという一部の欲求とも結びついているとの評価だ。
実際、ドゥロフ氏の精子が保存されているロシアの不妊治療病院の一つは、「著名な起業家であり成功した実業家であるパベル・ドゥロフ氏の精子を用いた体外受精(IVF)を無料で受けられる」と宣伝している。
この病院で勤務していた医師はWSJに対し、ドゥロフ氏の精子を希望して訪れた女性たちについて、「皆、容姿に優れ、教育水準も高く、健康状態も良好だった」と述べ、「法的問題を避けるため、未婚である必要があった」と説明した。
さらに同医師は、「彼女たちは、ある特定のタイプの男性の子どもを持ちたいと考えていた」とし、「そのタイプの男性こそ、父親として“正しい存在”だとみなしていた」と説明した。
WSJによると、ドゥロフ氏自身は世界で最も裕福で影響力のある層に属する人物であり、その一部の人々は、望む特徴を備えた子どもを得るために、遺伝子検査や遺伝子操作を活用しているという。
ドゥロフ氏は自身の精子提供について、「健康な精子が不足している問題を緩和し、ほかの男性にも同じ選択を促したいという思いから行っている」と説明してきた。
こうした行動の背景には、「西洋文明が衰退している」という彼の世界観があるとWSJは分析した。ドゥロフ氏は昨年10月、X(旧ツイッター)に、「私たちが眠っている間にも、暗くディストピア的な世界が急速に近づいている」と投稿し、「私たちは今、道徳的にも知的にも経済的にも、そして最終的には生物学的にも自滅へ向かう道を歩み始めてしまった」と記している。
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