国際金相場が約2カ月ぶりに最高値を更新した23日、ソウルの韓国金取引所で職員がゴールドバーを持ち上げて見せている。[写真 聯合ニュース]
年末のサンタラリーには金・銀・銅が並んで乗った。地政学的緊張と米国の追加利下げに対する期待が重なり貴金属価格を押し上げた。金・銀価格は1979年のイラン革命以降で年間最大の上昇幅を記録するだろうとの見通しが出ている。
現地時間23日午前2時基準で、ニューヨーク商品取引所で来年2月引き渡し分の金先物価格は前日比約1%上昇し、1トロイオンス当たり4500ドルを上回った。現物金価格は取引時間中に一時過去最高値となる4497.55ドルを記録した。金価格は今年に入り50回にわたり高値記録を塗り替えた。年初と比べ上昇率は約70%に達する。
地政学的緊張が高まり安全資産に分類される金価格が高騰した。最近米国がベネズエラのタンカーを拿捕するなどマドゥロ政権に対する圧力レベルを高めたのが契機になった。ドイツのフィンテック企業NAGAの市場分析家フランク・ウォルバウム氏は「持続的な外交的努力にもかかわらず、東欧(ロシア・ウクライナ)の休戦見通しはますます不透明になっており、中東地域の緊張が高まっている。米国とベネズエラ間の摩擦も深まり不確実性を拡大している」と評価した。米国の資産運用会社ニューバーガーバーマンのハカン・カヤ氏は「投資家はますます不安定になる金融・地政学的システムに対し莫大で高額な保険に加入するのと同じこと」と分析した。
米国の利下げ局面も好材料になった。ブルームバーグは「トレーダーは米連邦準備制度理事会(FRB)が3回連続利下げに続き、来年も金利をさらに下げると予想している。これは利子を支給しない貴金属に対する投資魅力を高めている」と診断した。
需要の側面での構造的変化も明確だ。世界の中央銀行が金の買い入れを続けており、金上場指数ファンド(ETF)にも資金が集まり価格下落を防いでいるところだ。中国の中央銀行である人民銀行は11月まで13カ月連続で金を買い増しており保有量を2300トン水準まで引き上げた。10月の世界の中央銀行の金買い入れ規模は前月比36%増えた53トンと集計された。世界金協会(WGC)によると、先月末基準でETFの総金保有量は3932トンで、6カ月連続で増加傾向が続いた。
銀の上昇はさらに急だ。この日ニューヨーク商品取引所で銀先物価格は前日比1%以上上昇し、1オンス当たり70ドルに迫った。今年に入り銀価格は約140%急騰した。金よりも低評価されているという認識と、電気自動車と人工知能(AI)関連コンピュータ部品など多様な産業に活用され需要が拡大した。これに対し供給は不足する状況だ。
銅のやはり年末ラリーに参加した。前日ロンドン金属取引所で銅先物価格は1トン当たり約1万2000ドルまで上がり最高値を記録した。年初の8800ドル台から3000ドル近く上がった。銅はAIデータセンターに電力網を構築する際に必須の金属だ。太陽光パネルや電気自動車など産業用金属としても広く活用される。銅価格は今年だけで30%以上上がった。
ただこうしたラリーにも投資家の警戒心は必要だ。最近国際決済銀行(BIS)は金価格と株価がともに上昇する異例の状況は50年ぶりだとし「二重バブル」の可能性を警告した。英国の投資プラットフォームAJベルのレイス・カラフ氏はフィナンシャル・タイムズに「金は最高の安全資産という名声にもかかわらず変動性が大きい。投資家は急激な下落と長期間の低迷期が訪れる可能性に留意しなければならない」と話した。
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