チャットGPTが描いた地球低軌道を回る人工衛星と宇宙ごみ
7月まで米ワシントンの韓国大使館で3年間、国防軍需武官として活動したキム・ヨンソン予備役大佐は「ゴールデンドームプロジェクトは最近、人工知能、クラウディングコンピューティング、衛星ネットワーク技術などの発展のため実現可能と評価されている」とし「グローバル軍備競争につながるという否定的な声にもかかわらず、米国内の全般的な世論はゴールデンドームに対する支持と賛成が優勢」と伝えた。
ゴールデンドームの名分は米国の平和のためだが、地球村レベルで予期せぬ影が生じている。ゴールデンドームの対象に指定された国の反発が強い。中国とロシアは5月、共同声明を通じて「ゴールデンドーム計画の推進は宇宙を戦場、軍備競争の場にするリスクを悪化させ、国際安保および軍備統制体系を揺さぶる」と明らかにした。北朝鮮も「宇宙の露骨な軍事化行為」と非難した。米国のゴールデンドームプロジェクトが実現すれば、中国・ロシアも似た防御体系を構築する可能性があるうえ、人工衛星迎撃のような「宇宙戦争」とこれによる核戦争にまで広がるということだ。
人工衛星迎撃はすでにSFの世界ではない。2007年に中国が四川省西昌衛星発射センターから東風ミサイルを発射し、地上859キロの大気圏の軌道を回っていた気象観測衛星風雲1Cを撃墜した。これに先立ち米国とロシアも人工衛星迎撃実験をしている。相手国の核ミサイル攻撃を防ぐためにゴールデンドームのような人工衛星防御システムを構築する場合、その衛星が先に攻撃対象になることを証明した事例だ。
◆ケスラーシンドロームの現実化
人工衛星迎撃は全面的な宇宙戦争ではなくとも、全地球的な「人類文明退行」につながりかねない。いわゆる「ケスラーシンドローム(Kessler syndrome)」の現実化だ。ケスラーシンドロームは1978年、米航空宇宙局(NASA)所属の科学者ドナルド・ケスラー博士が主張した宇宙災難だ。ケスラー氏は地球を回る人工衛星が衝突を繰り返し、土星の輪のように破損した人工衛星の残骸が地球を覆う日がくると警告した。この場合、人類が地球の外に進出するどころか、人工衛星を利用するすべての技術がストップし、GPS・衛星通信などの現代技術の大部分が使用不可能になり、人類文明が20世紀前半レベルに後退すると主張した。ケスラー氏がシンドロームを話していた当時、地球の軌道の人工衛星は1000個にもならなかった。しかしその間、国家間宇宙競争が産業にまで発展し、人工衛星の数は年々急増している。国連宇宙事務局(UNOOSA)によると、現在運営中の人工衛星だけでも1万2000個にのぼり、10センチ以上の大きさで追跡が可能な宇宙ごみは3万5000個を超える。宇宙ごみの脅威はすでに現実になっている。先月、中国宇宙ステーションに連結した神舟20号の帰還カプセルのガラス窓の微細亀裂で中国宇宙飛行士が地球に帰還できない事故が発生した。分析の結果この亀裂は宇宙ごみの衝突のためと推定された。
韓国天文研究院のチェ・ウンジョン宇宙危険監視センター長は「従来の宇宙ごみだけでもすでに地球の軌道は危険だが、、ゴールデンドームのような大規模な人工衛星防御システム構築競争が生じる場合、一度の迎撃だけでも連鎖反応が発生し、ケスラーシンドロームが現実化する恐れがある」と述べた。
トランプ大統領のゴールデンドーム、1世紀前への人類文明退行をもたらす恐れ(1)
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