ソウルのある雇用福祉プラスセンターで雇用情報を調べる中年男性求職者の姿[写真 ニュース1]
正常な家庭のリタイア男性も関係貧困から抜け出しにくい。公共機関をリタイアしたパク・ヨンホさん(61)は1日1時間ほど自宅周辺を散歩する以外には外部活動をしない。彼は「図書館や習い事などに行き見知らぬ人に会えばあれこれ聞かれ面倒くさい」と話す。
中年男性は孤独死高リスク群だ。孤独死の最初の発見者は賃貸人、警備員、建物管理者、宅配ドライバーが多い。家族や隣人は比較的少ない。自治体公務員は「孤立と関係断絶というこれまで触れることがなかった新たな死角地帯が現れた」と話す。
米国留学に行き企業を運営したAさんは会社がつぶれた後に妻と別れた。その後関係貧困の洞窟の中に入った。酒を飲んで住民センターで暴れ、法人タクシー運転を勧められても本人がアルコール依存症だとして拒否した。そうするうちに死亡しているのが見つかった。
彼らには地域社会などの関心と支援が必須だ。釜山(プサン)に住むキムさん(63)は20年ほど前まで人をうらやむことのない大企業社員だった。だが早期退職と離婚などを相次いで経験し生活保護受給者になった。自責感などから社会的関係もすべて絶った。7年前に脳梗塞を発症した。
だが地域社会福祉館の映像撮影・編集プログラム、木工・料理教室に参加して関係貧困から抜け出した。いまは青年発達障害者を助けるメンター活動に乗り出している。キムさんは「私のように孤立した1人世帯は暖かい言葉をかけてくれる人がいない。だれかが関心を与え、家の外に出てくるようにすれば変われる」と話す。
釜山経済大学社会福祉学科のキム・ウンジョン教授は「中高年男性の1人暮らしは社会的ネットワーク形成能力が脆弱で仕事がなければ孤立段階に落ちやすい。どうであれ仕事と関連したプログラムを中心に彼らを支援しなければならない」と話した。その上で「中高年男性だけでなく高齢女性、20~30代の青年など年齢と性別に合わせ細分化した政策が必要だ。地域住民と自治体の協力でこれら世帯を説得し社会的関係網を作る努力も必要だ」と話した。
離婚した40~60代男性が最も危険…リタイアしたキム部長の孤立公式[韓国、関係貧困の時代](1)
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