米連邦捜査局(FBI)のボンジーノ副局長が4日に米司法省で開かれた記者会見で答えている。[写真 AP=聯合ニュース]
ボンジーノ副局長はこの日Xに「私のFBIのポストを来年1月に離れる。奉仕する機会を与えてくれたトランプ大統領とボンディ法務長官、パテルFBI局長に感謝する」と明らかにした。トランプ大統領も「彼がもともとやっていた放送に戻りたがっているようだ」と話し退陣を既定事実化した。
ボンジーノ副局長は辞任の背景や今後の計画は明らかにしなかった。だが性犯罪者ジェフリー・エプスタイン氏の捜査資料公開をめぐる司法省との対立が決定的理由に挙げられている。MAGA勢力の支持を背にした有名ポッドキャスター出身のボンジーノ副局長は最近もエプスタイン氏が刑務所収監中の2019年に死亡したのは自殺だったという捜査当局の発表を否定してきた。
民主党関係者が主軸となった「ディープステート」がエプスタイン氏を殺害した後にこれを隠蔽し、エプスタイン氏と交流した米政官界有力者が関連した性接待顧客リストがあるというMAGA陣営の陰謀説を支持したのだ。
だがFBI副局長に就任後の5月に「事件記録全体を見た。エプスタイン氏は自殺した」と発言してMAGA陣営の反発を買った。その後7月に司法省が「エプスタイン氏は自殺し、性接待顧客名簿は存在しない」という結論を発表すると、今度は関連捜査資料公開を主張して強く不満を表出した。フォックスニュースは「ボンジーノ副局長はワイルズ大統領首席補佐官との議論中に言葉を荒げ席を蹴って出て行き、ボンディ長官とも口論した」と伝えた。
その後ボンジーノ副局長辞任の可能性がホワイトハウス内部で議論されると、8月にミズーリ州の検事総長を務めたアンドリュー・ベイリー氏を共同副局長に任命し、FBI史上例がない副局長2人体制を稼動した。ニューヨーク・タイムズは「ボンジーノに対する(ホワイトハウスの)事実上の不信任表明」と伝えた。
非FBI人事起用実験の限界を見せるという分析も出ている。FBI副局長は全国と海外支部を管理し組織の日常運営と捜査を総括する核心ポストだ。このためボンジーノ副局長以前は100年以上にわたり組織内部で勤務した人物が務めてきた。ボンジーノ副局長はニューヨーク警察と秘密警護局での経験はあるが、FBIでの勤務経験はない。
それでもトランプ大統領は保守指向の政治評論家で自身の核心支持者だったボンジーノ氏をやはりFBI経歴がないパテル局長とともに指導部に座らせた。組織の慣例より政治的忠誠度を基に捜査機関に対する統制力を強化するためだった。
これに対し今回の件で第2次トランプ政権の人事原則にひびが入ったという評価が出ている。扇動と陰謀説などを通じて支持層を集めてきた人物が事実と手続きなどを重視する捜査機関の最高位ポストを務めて問題点が露出したということだ。
ニューヨーク・タイムズは「トランプの政治的同盟でありFBIでのキャリアがないボンジーノはFBIの日常的運営の責任を負わねばならない重大な業務に時々困難を覚えていた。彼がまき散らす陰謀説と実際のFBI捜査が提示する現実の間の乖離を見せている」と伝えた。
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