海外求人求職プラットフォームのリンクトインに上げられたクーパン個人情報流出被疑者と推定される元社員の写真.現在は削除された状態だ。[リンクトイン キャプチャー]
ソウル警察庁サイバー捜査課とIT業界は今回のクーパンの大規模個人情報流出事件の被疑者として、2022年11月から昨年末までクーパン韓国(ソウル)支社で勤務した43歳の元社員を挙げている。ソウル警察庁関係者は15日、元社員に対し「犯人と断定できる状況ではないがとても有力な容疑者」と明らかにした。警察は国際刑事警察機関(インターポール)の協力手続きを踏んで元社員を追っている。
中央日報の取材を総合すると元社員はナスダック上場企業でキャリアを積んだ20年近くの経歴を持つ開発者だった。ある海外採用情報プラットフォームに上げられた元社員のものと推定される履歴書を見ると、彼はクーパンでスタッフソフトウエアエンジニアとして勤務した。スタッフソフトウエアエンジニアは単純開発者を超え特定技術領域で高い自律性と権限、責任を持つ職責だ。履歴書に書かれた元社員の個人メールアドレスは警察のクーパン本社の家宅捜索令状で明示されたメールアドレスと同じだ。
履歴書には元社員がクーパンで「電子商取引、会員、認証システムを再設計し統合する業務を担当した」と紹介された。彼の主要業務寄与では、▽会員システムにデータトークンを導入し個人情報保護を強化した点▽OAuth 2.0基盤の認証システムを搭載しクーパンの台湾進出を技術的に支援した点▽レビューシステム性能を改善した点――などが記載された。
履歴書によると、元社員は2005年に中国の江南大学コンピュータ工学科を卒業した後、世界的ITインフラ企業に就職して10年間経験を積んだ。2017年から2019年まで電子商取引企業で決済システムを開発し、その後決済管理プラットフォームとソーシャルメディアプラットフォーム企業でテックリードとして勤めたと紹介された。
◇金銭、怨恨、産業スパイ…彼はなぜ犯罪者になったか
IT業界関係者らは「開発者として成功的なキャリアを積んだ元社員が突然犯罪者の道を選択した理由が最大のミステリー」と口をそろえる。専門家らは①金銭②組織に対する不満③産業スパイ――などを元社員の主要犯行動機と推定している。情報セキュリティが専門の78リサーチラボのパク・ムンボム首席研究員は「ハッキング・内部者流出事件の犯行動機はほとんど3つにまとめられ混ざり合う様相がみられる」と説明した。
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