産業通商部の輸出入動向によると11月の輸出額は610億4000万ドルで前年同月比8.4%増加した。これは11月としては過去最大だ。6月から6カ月連続で月間最大実績を更新し、輸出増加の流れを継続した。写真は1日の釜山港神仙台埠頭にコンテナが積まれている様子。[写真 聯合ニュース]
韓国産業通商部によると、1~11月の累積輸出は6402億ドルで前年より2.9%増加した。関税交渉妥結により輸出の流れが回復し6カ月連続で増加傾向を継続した。今月は598億ドルを超えれば初めて年間7000億ドルを達成する。
ただ増加分の大部分を半導体が満たした。半導体は人工知能(AI)サーバーやデータセンター投資拡大により超好況期を迎え、今年は11月までの累積輸出が1526億ドルに達し過去最大を更新した。先月の輸出で半導体が占める割合も28.3%で今年最高を記録した。2000年代初めの10%台から20年以上ぶりに3倍近くまで拡大した。
これに対し半導体以外の輸出は同じ期間に4876億ドルで1.5%減った。15大主要品目のうち、半導体、自動車、船舶、バイオヘルス、コンピュータを除いた10品目がいずれもマイナス成長を記録した。一般機械、石油化学、鉄鋼、二次電池などが一斉に減少し産業全般の体力が弱まったという分析が出ている。輸出の好調が産業全般の拡張につながらず特定品目に集中した構造が明確になったのだ。
大企業中心の輸出構造もやはり脆弱性を育てる要因に指定される。国家データ処によると、上位10社が輸出全体の40%、上位100社が67.6%を占めた。関税や地政学リスクを避けるための大企業の海外生産拡大も国内の部品・中間財供給網を弱めさせている。産業研究院は最近の報告書で「海外生産拡大が国内生産誘発効果を落とす構造が固着されている」と分析した。
専門家らは半導体産業の高い変動性が韓国経済の不確実性を拡大しかねないと指摘する。半導体は世界のIT産業のサイクルとAI投資の流れにより需要と価格が大きく揺れる産業のため、業況が一度鈍化すると輸出だけでなく成長率、雇用、財政など主要指標が同時に影響を受ける恐れがある。韓国銀行も最近発表した10月の経済状況評価で、「AI革命はメガトレンドだがドットコムバブルのような急激な調整がいつ再現されてもおかしくない。半導体好況は諸刃の剣で、依存度が大きくなるだけに下降時の衝撃も過去よりはるかに大きくなる恐れがある」と警告した。
来年の輸出見通しも明るいだけではない。産業研究院は今年の輸出が7005億ドルに達するとみながらも、来年は世界的な貿易鈍化とベース効果により0.5%減少し6971億ドルと予想した。半導体、IT、バイオヘルスは増加傾向が予想されるが、石油精製、鉄鋼、石油化学など素材産業群は米国の関税と供給過剰で7%以上減少する見通しだ。自動車、造船、機械産業も海外生産拡大の影響で後退が予想される。産業研究院の権南勲(クォン・ナムフン)院長は「半導体中心の依存性が過度に強化されたが、他の主力産業の競争力は同時に挑戦を受けている。来年だけでなく中長期的にも懸念される構造」と話した。
韓国の産業の体質改善がなければ「半導体錯視」が繰り返されかねないとの指摘も出る。韓国貿易協会国際貿易通商研究院のチャン・サンシク院長は「伝統産業の競争力を強化し、メモリー中心に偏ったIT競争力を台湾のように産業生態系全般に広げる戦略が必要だ」と強調した。
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