中国半導体企業CXMTが23日に上海で開かれた「ICチャイナ2025」でDDR5とLPDDR5X基盤のDRAM単品とモジュール製品7種を公開した。[写真 CXMT]
サウス・チャイナ・モーニング・ポストによると、CXMTは23日に北京で開かれた中国国際半導体博覧会で、DDR5、低電力DDR(LPDDR)5Xの新製品を公開した。DDR5は最新規格のDRAMだ。一般DDR5はPC・サーバー用として、LPDDR5Xはスマートフォンやタブレットに搭載される。CXMTは昨年末にDDR5の商用化に成功してから量産を始めたとされ、公式行事で実物を公開して技術力を誇示した。
CXMTは自社DDR5の最高速度が8000Mbpsを記録し、前世代製品の6400Mbpsより性能が25%改善されたと明らかにした。この仕様だけ見れば現在販売中であるサムスン電子やSKハイニックスのDDR5の7200Mbpsを超える。この日CXMTはモバイル機器用LPDDR5Xシリーズも公開してポートフォリオを広げた。
2016年に設立されたCXMTが短期間に技術を引き上げられた背景には、中国政府の全面的な支援がある。「半導体崛起」政策により北京国営ファンドやアリババなどの大規模投資を受け3年後の2019年には中国初のDDR4製品の開発に成功した。その後積極的にDDR4製品生産を増やしたCXMTはいまではDDR5と広帯域メモリー(HBM)市場を見据えている。
CXMTの存在感は数字でも確認される。市場調査会社カウンターポイントリサーチによると、7-9月期のCXMTのシェアは8%で、20~30%台のシェアを持つSKハイニックス、サムスン電子、マイクロンに次いで4位だ。まだ1桁だが今後歩留まりを改善し中国内の需要を吸収するならば3強構図を崩すことができるとの見通しが出ている。
ただすぐに脅威になりはしないだろうという分析もある。韓国半導体産業協会のアン・ギヒョン専務は「製品開発自体はできるが重要なことは歩留まりと生産能力。CXMTの歩留まりは50%未満と推定されるため量産能力を大きく増やすことはできない。まだあと2年ほど時間が必要だと見る」と話した。
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