1938年に撮影されたナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラー(1889〜1945)。[AFP=聯合ニュース]
13日(現地時間)、AFP通信と英紙ザ・タイムズによると、英バース大学ミルナー進化研究所のトゥリ・キング所長が率いる国際研究チームは、ヒトラーの遺伝子を分析した結果、このような結論を導き出したという。研究結果は、15日に放送される英国チャンネル4のドキュメンタリー『ヒトラーのDNA』で公開される予定だ。
1945年5月、米軍のロスウェル・ローゼングレン大佐は、ヒトラーが自殺した地下壕のソファから血のついた布切れを切り取って保管した。この遺物が、後にヒトラーのDNAを分析する手掛かりになったとされる。
第2次世界大戦当時、連合軍の間では「ヒトラーの睾丸は一つしかない」という歌が広まるほど、彼の「男性性の欠如」を嘲笑する話が飛び交っていたが、これまで科学的根拠はなかった。
ナチス・ドイツの専門家である、ポツダム大学の歴史学者アレックス・ケイ教授は「ヒトラーが生涯、女性の前で不安定な態度を見せ、親密な関係を築けなかった理由は、これまで不明のままだった」とし、「カルマン症候群こそ、私たちが探していた答えである可能性がある」と語った。
カルマン症候群は、性腺刺激ホルモンを適切に分泌できず、性的発達が遅延する希少疾患だ。嗅覚の喪失や第二次性徴の異常が伴うこともある。
ドキュメンタリー制作陣によると、研究陣の分析結果では、ヒトラーがカルマン症候群を患っていた可能性が高く、自閉症・統合失調症・双極性障害と関連した遺伝的素因のスコアも上位1%水準であることが示された。
しかし研究チームは、「ヒトラーの遺伝的特性が、彼の戦争犯罪や人種主義政策を説明したり正当化したりすることはできない」と強調した。
ヒトラーにユダヤ系の血統があるとする長年の噂についても、研究陣は事実ではない可能性が高いと明らかにした。DNA分析の結果、ヒトラーのY染色体が父系血統の既存データと一致したためである。
トゥリ・キング教授は「ヒトラーの政策は優生学に基づいている」とし、「ヒトラーが自分自身の遺伝子結果を見ることができたなら、自分をガス室に送っただろうことは、ほぼ確実だ」と批判した。
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