10日午後、蔚山(ウルサン)火力発電所のボイラータワー倒壊現場の様子。消防当局は倒壊した5号機ボイラータワーの両側にある4号機と6号機の発破準備作業を進めながら、人力による捜索を一時中断した。ただし、ドローンや救助犬を投入した捜索は続けている。[聯合ニュース]
雇用労働部の金栄訓(キム・ヨンフン)長官(中央事故収拾本部長)はこの日午前、現場でのブリーフィングで「4号機と6号機の発破に必要な安全診断を終え、発破地点から半径1キロ以内にある関係機関に通知した」と述べた。
発破の対象は、事故で倒壊した5号機ボイラータワーの両側に立っている4号機と6号機だ。
4号機と6号機では、発破の際に一度で崩れやすくするための「脆弱化作業」(鉄骨構造や支柱などをあらかじめ切断しておく作業)がすでに完了し、火薬の設置も済んでいる。
発破は、狙った方向に倒壊を誘導する「指向性発破」方式で行われる。現場から見て海と反対方向に4号機と6号機が倒れ、5号機の残骸側を避けることが、発破の成否を左右する。
4号機と6号機の発破が成功裏に行われ、粉じん防護などの安全確保作業が完了すれば、消防当局は午後2~3時ごろから5号機に埋没した4人の救出に本格的に乗り出す方針だ。
まず、5号機の残骸上部の端が揺れないように400トン級クレーンで固定したうえで、下部の残骸を切断しながら空間を確保し、捜索・救助作業を進める。この作業には、消防の捜索・救助専門家で構成された8チーム約70人と民間の解体専門家、先端機器が投入される。
救出対象は、所在が確認された死亡推定者2人と、所在が分かっていない行方不明者2人の計4人だ。死亡推定者のうち1人は、6号機側の入り口から約3~4メートル離れた地点にいるとみられ、この場所ではビーム切断機を用いて救出に当たる。
もう1人は、4号機側の入り口から4~5メートル地点にいる。この場所は構造物の荷重が集中しているため、高重量の鉄骨構造物から順に切断・撤去して進入する予定だ。
消防当局は、救助隊員の安全も確保しながら、24時間体制での救出活動を継続する計画だ。
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