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済州の「黒豚」がシンガポールの検疫クリア、韓国で初めて畜産物輸出する

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

黒豚の資料写真[中央フォト]

済州(チェジュ)道民の「ソウルフード」である済州産豚肉が国内最初にシンガポールとの畜産物輸出の道を開いた。

済州道などによると、2日に開かれた韓国とシンガポールの首脳会談で李在明(イ・ジェミョン)大統領とローレンス・ウォン首相が済州産牛肉と豚肉のシンガポール向け輸出に正式に合意した。今回の輸出合意により済州島は韓国で唯一のシンガポール向け畜産物輸出地域になった。


シンガポールは世界的にも衛生・検疫基準が厳格な国に選ばれる。畜産物輸入の前提条件として国際獣疫事務局(WOAH)の口蹄疫清浄地域認証などを要求する。済州道は5月29日に韓国で初めてこの認証を取得し、8月にシンガポール食品庁(SFA)の現地調査を経て済州地域輸出作業場に対する最終承認を受けた。


SFAの承認を受けたのは済州畜産農協畜産物共同売場(食肉処理場)、済州養豚畜産業協同組合畜産物総合流通センター(食肉処理場)、西帰浦市畜産協同組合産地肉加工工場(加工場)、大韓F&B(加工場)の4カ所だ。これら輸出作業場は最近衛生設備とシステムを大幅に補強し、食肉処理から加工までの全過程を網羅する輸出体系を備えた。

済州道はシンガポールへの輸出成功が清浄飼育環境と科学的防疫システムを備えた済州の畜産物の競争力を国際舞台で公認されたと考える。シンガポールのバイヤーは今回の輸出交渉を前後して済州地域の企業などとの接触に出た状態だ。

古くから済州人のソウルフードに挙げられる済州道の豚は、専門家らは三国時代初期である100~400年ごろ漢拏山(ハルラサン)などに生息していた野生のイノシシを捕まえて育てたのが済州で家畜として豚を育てた始まりとみている。

済州で豚が大規模に飼育されるようになったのは1960年代に政府主導の養豚事業が始まってだ。その後豚の飼育環境が画期的に改善され、「済州の豚はトイレを別に使うほど清潔だ」という話が出るほど畜舎と品質管理が厳格になった。済州地域では在来品種の黒豚を英国のバークシャー種と掛け合わせた肥育用黒豚を育成してきた。済州黒豚は他の品種に比べ筋内脂肪含有量と赤身肉が多く香ばしさとこくが優れているのが特長だ。

済州道畜産振興院は1986年に在来品種の黒豚5頭を確保し純粋系統繁殖を通じた国レベルの種の保存事業にも着手した。その後2015年3月には済州在来黒豚250頭が天然記念物第550号に指定された。

済州道はシンガポールを拠点に近隣諸国へ販路を広げれば済州畜産業の新たな成長動力になるとみる。東南アジア経済のハブに選ばれるシンガポールは人口610万人、1人当たり国民所得9万ドル水準の高所得国だ。物流と流通網が集中するシンガポールを足がかりに東南アジアのプレミアム畜産市場へ販路を拡大するというのが済州道の腹案だ。

済州道の呉怜勲(オ・ヨンフン)知事は「済州が韓国最初で唯一のシンガポール畜産物輸出地域になったのは清浄環境と体系的な防疫システムを基に官民がひとつになって協力した結果。今回のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の成功が地域経済現場にまで実質的な恩恵につながることになりさらに意味深い」と話した。



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