エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が28日に米ワシントンDCのウォルターEコンベンションセンターで開催した技術カンファレンス「GTC2025」で取材陣の質問に答えている。キム・ヒョング特派員
フアンCEOは「韓国(企業)の生態系を見ればすべての企業が私の深い友人でありとても良いパートナー。韓国を訪問する時に韓国国民を本当に喜ばせる発表があるものと期待する」と話した。続けて「トランプ大統領も本当に喜んでくれるはずだ。ただそれはあと何日か待たなければならないようだ」と付け加えた。
◇サムスン、HBM品質テスト通過を期待
AIブームを率いるフアンCEOが韓国を訪れるのは15年ぶりで、今回の訪韓を契機にサプライズ発表がありえるとの見方が出ている。サムスン電子は第6世代広帯域メモリー(HBM)製品であるHBM4の量産体制を構築しエヌビディアの品質検証テスト通過を待っている。サムスン電子は第5世代製品HBM3E12層のエヌビディア納品にも努めてきたためサムスン会長の李在鎔(イ・ジェヨン)とフアンCEOの会合で具体化された協力発表が出るだろうとの見通しがある。現代自動車グループは今年初めにエヌビディアとモビリティ革新に向けた戦略的パートナーシップを締結している。
フアンCEOは韓国のIT企業生態系と関連し「とても遠い昔にエヌビディアの核心事業、すなわちわれわれが最初に開拓した事業はビデオゲームだった。韓国はエヌビディアとビデオゲーム、ネットカフェ、インターネットカフェ、eスポーツを最初に導入した国で、これらすべてが韓国で完全に誕生した。そのため私は本当に期待が大きい」と話した。
◇フアンCEO「中国市場再進出期待」
フアンCEOは米国と中国の先端技術覇権競争に対しては「われわれは米国が勝利することを、成功することを願い、偉大な国になることを望む。それでもわれわれが別のだれかに反対するという意味ではない。われわれは(どちらかを)選択する必要はない」と話した。
彼は中国市場に再進出する機会を持てるようになることを望むと明らかにした。フアンCEOは「中国はとても重要な市場。中国には優れたAI開発者とエンジニアがいる。世界的なソフトウエアとAI開発者が中国市場の技術スタックをベースに構築してこそわれわれは成功できる」と話した。エヌビディアの最新AI半導体アーキテクチャー(設計基盤)ブラックウェルは米国政権の対中先端半導体技術輸出規制により中国に対する輸出が閉ざされている状態だ。
フアンCEOは米国の製造業復興を強調するトランプ大統領の「アメリカファースト」政策基調にこたえる発言もした。フアンCEOは「トランプ大統領と交わしたすべての対話は結局米国内製造業に帰結される。雇用を取り戻し、米国内製造業を通じて国家安全保障を確保し、米国製造業を通じて米国を裕福にさせることだ。米国を裕福にさせることが核心」と述べた。
◇エヌビディア、米エネルギー省にスパコン7台
フアンCEOはこの日、GTC行事での基調演説を通じ「米エネルギー省がエヌビディアと協力して新たなAIコンピュータ7台を構築することにした」と明らかにした。これらスーパーコンピュータは量子コンピュータ基盤で構成され、エネルギー省傘下のアルゴン国立研究所とロスアラモス国立研究所に設置される予定だ。これら研究所は核兵器と核エネルギー関連研究を集中遂行する。エヌビディアが構築するスーパーコンピュータが米国の国防とエネルギー分野の核心研究に使われるという意味だ。フアンCEOは「国の能力をエネルギー成長支援に投じたのは完全なゲームチェンジャーだった。これについてトランプ大統領に感謝する」と話した。
エヌビディアはまた、フィンランドの通信装備企業ノキアの6G基地局に自社のチップを搭載して電力効率性を改善する計画と明らかにした。エヌビディアはこのためノキアに10億ドルを投資して株式の2.9%を確保する計画だ。フアンCEOは「米国が6G通信の中心になるようにしたい」と話した。
エヌビディアの技術カンファレンス行事であるGTCが米国の首都ワシントンDCで開かれたのは今回が初めてだ。
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