韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が21日、ソウル竜山(ヨンサン)大統領執務室庁舎の国務会議室で開かれた第46回国務会議で発言している。[写真 大統領室]
李大統領はこの日、フェイスブックの投稿を通じて韓国語と日本語で「高市早苗内閣総理大臣のご就任を心よりお祝い申し上げます」と伝えた。続けて「韓国と日本は、庭を共有する隣国として、政治・安全保障・経済・社会文化、そして人的交流など、さまざまな分野において協力関係を発展させてきました」とし「現在、両国は、新たな韓日関係の60年を切り開くべき重要な転換点に立っています」とした。
また、「かつてないほど国際情勢の不確実性が高まる中、韓日関係の重要性も一段と増しています」とし「このような重要な時期に、総理と共に、両国間、そして両国国民の間で、未来志向の共生の協力を一層強化していくことを期待しております」と強調した。そのうえで「シャトル外交を通じて、両首脳が頻繁に会い、意思疎通を行っていきたいと考えております」と付け加えた。
これに先立ち、韓国大統領室も高市氏が新首相に選出されたことに対し、「新首相と活発な交流を続けていきたい」との立場を示した。
姜由楨(カン・ユジョン)大統領室報道官はこの日のブリーフィングで関連の質問に対し、「これまで韓日両国の首脳は信頼と疎通を通じて関係の発展を成し遂げてきた」とし「こうした進展した韓日関係の基盤を維持しながら交流を続けていこうというのが韓国政府の立場」と説明した。
APEC首脳会議を契機に高市首相が訪韓し、韓日首脳会談が行われる可能性については、「実務レベルで協議が進められていると理解している」とし「(会談を)期待している」と述べた。
高市首相は「女性版安倍」と呼ばれるほどの強硬保守路線を見せてきた。韓日関係に関連して、過去の歴史や領土問題で強硬な“タカ派”発言を繰り返しており、太平洋戦争のA級戦犯が合祀されている靖国神社にも定期的に参拝してきた。
高市首相は、日本が1885年に内閣制度を導入して伊藤博文が初代首相に就任してから第104代首相であり、140年の内閣制の歴史上、初の女性首相となった。
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