カンボジアで韓国人の拉致・拘禁事件が発生して波紋を呼ぶなか、10月15日、仁川(インチョン)国際空港第2旅客ターミナルの搭乗口で、仁川国際空港警察団の対テロ機動隊員や警備チームの関係者がカンボジア行きの航空便に搭乗する韓国人乗客を対象に、危険防止のための質疑応答など安全活動を行っている。[聯合ニュース]
10月16日、仁川空港警察団によると、警察はこの日午後6時30分ごろ、仁川空港第2旅客ターミナルの搭乗ゲート前で、カンボジア行きの航空機に搭乗しようとしていた20代の韓国人男性Aさんの出国を阻止した。
警察は当時、不審検問を行いながら「出国の目的は何か」といった質問をしたが、Aさんは「なぜ止めるんだ。行かせてくれ」と答え、明確な返答をしなかったという。
警察は「カンボジア現地は危険な場合がある」と説得し、Aさんの出国を阻止した。その後、Aさんを空港警察団捜査課の事務室に連れて行き、出国目的などを改めて確認している。
同日午後7時35分ごろ、テレグラムで運営されている、いわゆる「大砲通帳(他人名義の通帳)募集」チャットルームに「出国失敗、明日2人、日曜1人、とりあえず全部キャンセルだな」との投稿があり、Aさんが犯罪組織の一員ではないかとの主張も出た。しかし警察は、まだ犯罪容疑は確認されていないと説明した。
Aさんは警察官の繰り返しの質問にも、特に明確な答えをしていないという。
警察関係者は「その投稿の作成者とAさんが同一人物かどうかはまだ確認されていない」とし、「引き続き追及し、捜査に切り替えるかどうかを検討する計画だ」と述べた。
一方、警察は15日午後7時ごろにも、仁川空港でカンボジア行きの航空機に搭乗しようとした30代男性の出国を制止している。
この男性は、警察官との面談の過程で「本業をやめて休んでいたところ、過去にテレグラムを通じて知り合った知人から航空券を送ってもらった」と説明したことが分かっている。
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