韓国政府がカンボジアで相次ぐ韓国人を狙った就職詐欺・拉致事件への対応のために派遣した合同対応チームが、10月16日、フン・マネット首相を表敬訪問し、協力方策を協議する。

外交部によると、金珍我（キム・ジナ）外交部第2次官を団長とする政府合同対応チームは同日午前、プノンペンにある首相府でフン首相と会談し、犯罪容疑で現地に拘禁されている韓国人約60人の送還問題と再発防止策について集中的に協議する予定だ。


合同対応チームは前夜、カンボジアに到着し、現地の高官らとの面会日程を調整しており、この日の首相表敬に続いて、首相府傘下の「オンライン詐欺対策委員会」事務総長とも会談した。


同委員会は、オンライン詐欺・拉致などの詐欺組織の取り締まりおよび外国人被害者の送還を担当する、カンボジア政府内の汎政府的機構だ。両者は、韓国人を含む外国人を対象とした犯罪根絶に向け、情報共有体制の構築および合同取り締まりの拡大策を協議したと伝えられている。

これに先立ち、韓国政府は外交部・法務部・警察庁・国家情報院など関係部処が参加する合同対応チームを構成し、前日にカンボジアへ緊急派遣した。政府は、現地で拘禁中の韓国人全員を、早ければ今週中にも送還する方針を推進している。