11日、カンボジアのAKP通信によると、前日にカンボジア・カンポット地方検察庁は、殺人と詐欺の疑いでAら中国人3人を拘束起訴したと発表した。3人は8月、カンポット州ボコール山付近で20代の韓国人大学生Bさんを殺害した疑いがもたれている。[写真 AKP通信公式サイト=ニュース1]
シアヌークビルで活動する僑民(=海外居住韓国人)会長のオ・チャンス宣教師は13日、YTNラジオ『キム・ジュヌのニュース正面勝負』のインタビューで、「現地では月に200~300ドル(約3万~4万5000円)で家政婦を雇うことができる」とし「発展途上国で月に1000万ウォン(約106万円)を稼げるような職業は存在せず、そのような高額をくれるというのは詐欺」と指摘した。
オ氏は、被害者のほとんどはオンライン求人広告を通じて入国した後、パスポートを取り上げられ、暴行や脅迫のもとで、ボイスフィッシング(振り込め詐欺)や違法ギャンブルの運営に強制的に動員されると説明した。
オ氏は、「(犯罪組織の間で)韓国人は一番カネになる。ボイスフィッシングの収益が良いからだ」とし「そのため韓国人1人あたり1万ドルを超える値で中国の詐欺組織に売り飛ばされる」と付け加えた。
オ氏は「今年だけですでに50人以上の韓国人を救出した」とし、「大半は就職詐欺に遭ってカンボジアに来た人たち」と語った。
さらに、「以前はカジノで中国人から金を借りて助けを求めるケースが大半だったが、昨年の30~40件に続き、今年だけですでに50件を超えたのでおかしいと思った」とし「調べてみると、大半が就職詐欺に遭ってカンボジアに来た人たちだった」と明かした。
最近、カンボジア・カンポット州ボコール山で韓国人大学生が中国組織に拉致・監禁され、拷問の末に死亡した事件については、「その地域はすでに中国の黒社会組織がオンライン犯罪の拠点にしている場所」とし「パピヨンも脱走できないほどの要塞のようなところだ。まだその中で救出を待っている韓国人がいるはずだ」と話した。
オ氏は現在、カンボジアに駐在する警察領事がわずか3人であることについても懸念を示した。「一日も早くコリアンデスク(Korean Desk)が設置されるべきだ。カンボジア・プノンペン警察庁に我々の警察が入り、共に協力して合同捜査ができる体制が整備されなければならない」と訴えた。
最後に「被害者を救出することも重要だが、来ないことの方がもっと重要だ。お金を稼ごうと来ても、拷問を受け、殴られ、命を失うこともある」とし「どうか来ないでほしい」と繰り返し呼びかけた。
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