中国の国旗
中国成都市公安局交通管理局は10月13日、声明で「成都市内の道路で交通事故があり、31歳の男性運転者が死亡した」とし、「検査の結果、運転者は飲酒運転の疑いがあり、現在事故の経緯を調査している」と明らかにした。
この運転者は、同じ方向に走行していた別の車両に追突した後、中央分離帯を越えて車に火が付いたと伝えられている。
事故を起こした車両は、シャオミ初の電気自動車モデルとされる「SU7」とみられている。現地のソーシャルネットワークサービス(SNS)に拡散したドライブレコーダー映像には、事故直前に当該車が激しく揺れる様子が捉えられていた。
別の映像には衝突直後に車両に火が付く様子が映っている。市民らがドアを引っ張り、拳や工具で窓を割って車内に閉じ込められた運転者を救出しようと試みたが、ドアは開かず、炎は急速に広がった。結局、消防当局が到着して消火したものの、運転者は現場で死亡したと伝えられている。
事故が伝わると、シャオミの株価は香港市場で取引中に一時前日比で8%台の急落を見せた。中国の光大証券の国際戦略アナリストであるKenny Ng氏は「今回の事故で短期的にシャオミの株価は圧迫されるだろう」とし、「運転者の誤り(飲酒運転)だという警察の声明は、株価下落の歯止めに一定の効果があるかもしれない」と述べた。
シャオミは今回の事故に関して公式な見解を示していない。なお、今年3月にも高速道路でシャオミの同モデルとみられる車が自動運転モードで走行中にガードレールに衝突し、同乗者3人が死亡する事故が発生した。
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