左からLeeum(リウム)美術館の洪羅喜(ホン・ラヒ)名誉館長、グループBTS(防弾少年団)のRM、作家徐道濩(ソ・ドホ)氏。[写真 中央フォト、BIGHIT MUSIC、ジェネシス(Genesis)]
パラダイス文化財団とソウル大学経営研究所は10月12日に発刊した『コリア・アートマーケット2025』報告書で、今年初めて韓国美術市場を主導する主要人物20人を選定した。国内主要ギャラリー関係者を対象にしたアンケート調査をもとに選ばれたもので、順位は付けられていない。
報告書は、主要人物の一人として洪羅喜名誉館長を選定した理由について「サムスン家の一員であり、審美眼のあるコレクターとして評価されている」とし、「国内外の主要作品を収集し、韓国美術界の地形を形づくった」と説明した。ビジネス界からは、アモーレパシフィックグループ会長の徐慶培(ソ・ギョンベ)氏も選ばれた。徐会長はアモーレパシフィック美術館(APMA)を設立しており、美術品収集家としても知られている。
美術以外の分野で選ばれたのはRMが唯一だった。美術愛好家として有名なRMは、来年10月、米国サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)で自身の個人所蔵品による特別展を開催する予定だ。この展示は、SFMOMA設立以来初めて試みられるK-POPアーティストとのコラボレーションであり、SFMOMAの側からRMにプロジェクトを提案したものだ。報告書は「RMは情熱的な美術コレクターであり、文化的インフルエンサーだ」とし、「国内外の美術館や現代美術展を頻繁に訪れ、SNSを通じてその経験を共有し、大衆の美術への関心を高めている」と評価した。
美術作家の中では、イ・ベ氏、徐道濩氏、ヤン・ヘギュ氏、キム・アヨン氏らが選ばれた。報告書はイ・ベ氏について「『第2の李禹換(イ・ウファン)』と呼ばれ、韓国美術市場で強い影響力を持つ作家」と紹介した。イ・ベ氏は木・火・韓紙・炭を素材に制作することから「炭の作家」とも呼ばれる。空間にまつわる記憶を扱うインスタレーション作家徐道濩氏については、「布や紙を用いた作品で、住居・空間・アイデンティティー・移動性を探求している」と評価した。このほか、国立現代美術館のキム・インヘ学芸研究室長、英国マンチェスター大学ウィットワース美術館の李淑京(イ・スクギョン)館長、釜山(プサン)市立美術館のソ・ジンソク館長なども名を連ねた。
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