酒を交わす様子。※本文記事とは直接関係ありません。[中央フォト]
9日、韓国法曹界によると、議政府(ウィジョンブ)地裁刑事2部〔李太栄(イ・テヨン)部長判事〕は、特定犯罪加重処罰法上の危険運転致死の罪で起訴されたA被告に対して控訴を棄却し、原審と同じ懲役6年を言い渡した。
公訴事実によると、被告は昨年9月29日、友人3人と焼酎を合計10本飲んだ後、ハンドルを握った。一緒に酒を飲んだ友人BさんはA被告をとめるどころか、「お前を信じている」とあおり、助手席に同乗した。
議政府の望月寺(マンウォルサ)駅から回龍(フェリョン)駅区間を時速118キロで走行していたA被告は、前方から電動キックボードに乗って来たC君(当時18歳)を車ではねて死亡させた。
事故当時、被告の血中アルコール濃度は免許取り消し基準(0.08%)をはるかに超える0.155%だった。
裁判の過程で被告は「酒を飲んだことは認めるが、当時は運転可能な状態だった」と主張した。
しかし、1審裁判部は、被告が死亡事故の前にも9回にわたり信号無視、制限速度超過、安全距離不保持などの危険運転をしていたこと、そして血中アルコール濃度がかなり高かった点などを根拠に、被告の主張を受け入れなかった。
被告は控訴審でも「飲酒により運転が困難な状態ではなかった」という主張を繰り返したが、当時の状況などを総合的に判断した控訴審裁判部は被告の主張を棄却した。
被告の飲酒運転を黙認したBさんについては、「車に同乗するだけでなく、被告人のスピード違反をあおるような発言をした」として、罰金500万ウォン(約54万円)が言い渡された。
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