北朝鮮西海衛星発射場で新しいエンジン実験を準備する動向が捕捉された。先月27日の衛星写真。 [ビヨンドパラレル キャプチャー]
2日(現地時間)、米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)と関連する北朝鮮専門ニュースサイト「ビヨンドパラレル」は、北朝鮮平安北道鉄山郡東倉里(トンチャンリ)衛星発射場を撮影した衛星写真を根拠に、垂直エンジン試験台でエンジン試験の準備と推定される活動を識別したと伝えた。
この写真は先月27日に撮影されたものだ。午前9時30分に撮影した写真は過去2カ月間と同じく特異な動向はなかったが、2枚目の写真(昼12時49分撮影)ではレール式環境保護膜が試験台から遠く離れ、その間にトラック1台が捕捉された。
午後2時29分に撮影した3枚目の写真ではトラックが消えたが、大型テレスコピッククレーンが現れた。過去に北朝鮮はこうしたクレーンを利用して試験エンジンを持ち上げて試験台に設置したことがあるという説明だ。試験台からは水が流れた痕跡も確認された。
最後の写真(午後3時撮影)ではいかなる車両も識別されなかったが、保護膜は依然として同じところにあった。試験台には水がたまっている痕跡があった。
ビヨンドパラレルはこのような活動が単純に試験台維持および補修のための活動である可能性もあると説明した。ただ、試験台の火炎排出口周辺の植物が燃えた痕跡などを根拠に、6月にも垂直エンジン試験台でエンジン実験が実施されたとみられるとも指摘した。
こうした動向は金正恩委員長が自ら非核化を拒否した直後な行われたという点で注目される。偵察衛星の保有に執着してきた金正恩委員長は最近、派兵の見返りにロシアから関連技術の移転を受けることに集中している。先月訪中して戦勝節行事に出席し、関係が疎遠になっていた中国との血盟も復元中だが、金正恩委員長としては今が戦略的自らの立場を最大限に高めて事実上の核保有国と認められる適期と判断する可能性がある。
特に時期上、10日にいわゆる「双十節」党創建日記念式を控えているという点も、衛星打ち上げなど高強度挑発の可能性を高めている。北朝鮮は衛星打ち上げを大陸間弾道ミサイル(ICBM)技術開発手段として活用してきた。金正恩委員長は新型ICBM「火星-20型」開発も公式化した。
北朝鮮は党創建記念軍事パレードで各種戦略武器を誇示すると予想されるが、火星-20型をこの時に公開し、試験打ち上げも敢行する可能性もある。合同参謀本部の李誠俊(イ・ソンジュン)公報室長は2日の定例記者会見で「北が数万人規模で軍事パレードを準備する動向があり、わが軍も鋭意注視している」と述べた。
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