米国のドナルド・トランプ大統領。[写真 EPA=聯合ニュース]
ホワイトハウス関係者はこの日、韓国メディア「聯合ニュース」の問い合わせに対して「トランプ大統領は金正恩といかなる前提条件もつけずに対話することに依然として開かれている」と回答した。この関係者は「トランプ大統領は初任期の間に金正恩と韓半島(朝鮮半島)を安定化させるための歴史的な首脳会談を3度行った」と言及した。
トランプ大統領と金委員長は2018年シンガポール、2019年ベトナム・ハノイ、そして2019年板門店(パンムンジョム)でそれぞれ会談を行った。特に板門店での会談は文在寅(ムン・ジェイン)当時韓国大統領まで加わった3者会談だった。
ホワイトハウスは今回も「米国の対北朝鮮政策に変化はない」と強調した。これは北朝鮮の完全な非核化という米国政府の既存の原則に変化がないことを示しつつも、対話そのものを非核化の前提条件として限定しないという柔軟な姿勢として解釈することができる。
今回の立場は、金委員長が最近「非核化への執念を捨てて現実を認めるなら対話できる」と明らかにしたことに対する一種の逆提案とみられる。米国は非核化を依然として重視しているが、北朝鮮がそれを前提としてのみ対話に臨まなくてはならないという立場ではないことを強調した形だ。
これに伴い、10月に韓国慶州(キョンジュ)で開かれるアジア太平洋経済協力体(APEC)首脳会議を契機に、朝米首脳間の会談が実現する可能性に関心が集まっている。トランプ大統領は従来の外交の慣例にとらわれず、金委員長との個人的な親交を誇示してきたことから、訪韓時に予想外の突発的な行動に出る可能性も提起されている。
国内外の専門家は、APEC首脳会議を契機に朝米首脳会談が開かれる可能性があると展望している。
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