ボーイズグループBTS(防弾少年団)のメンバー、SUGA(シュガ)。キム・サンソン記者
セブランス病院はこの日「病院の済衆(チェジュン)館1階にミン・ユンギ治療センターが開所した」と明らかにした。開所式には尹東燮(ユン・ドンソプ)延世大学総長、琴基昌(クム・ギチャン)延世医療院長、キム・ヨンジク韓国自閉症人サラン協会長らが出席した。センター所長にはチョン・グナ小児精神科教授が就任した。
病院によると、青少年うつ病など精神健康問題に関心を持っていたSUGAは、自身の音楽的才能を小児・青少年患者に役立てることはできないか、方法を探してきたという。チョン教授のインタビューなどを見たSUGAが所属事務所に要請し、昨年11月にチョン教授と交流を持つことになった。
SUGAはチョン教授と交流する中で、自閉症患者にはライフサイクルに合った長期治療が不可欠だが、それが実践できる施設が不足している事実を知った。SUGAは自閉症患者に特化した治療センターを設立してほしいとし、今年6月に病院へ50億ウォンを寄付した。延世医療院における芸能人からの寄付金としては歴代最高額だった。
この寄付金で建てられたミン・ユンギ治療センターには、言語・行動療法のための治療室と、防音・音響設備を完備した音楽・社会性集団治療室が用意された。保護者待機スペースには、自閉スペクトラム障害の美術作家イ・ギュジェ氏の作品も展示される。
ここでは、SUGAとチョン教授が音楽を治療に取り入れて開発した社会性集団プログラム「MIND」(Music, Interaction, Network, Diversity)が行われる。SUGAは昨年後半から今年前半まで、チョン教授と共に自閉症の子どもたちのための音楽ボランティアを続けてきた。
また、センターでは、小児精神科専門医と音楽・言語・行動療法士、臨床心理士などで構成された専門チームによるカスタム統合治療も行われる。
今後センターは、音楽だけでなく、美術や体育など幅広い芸術活動とも連携させてプログラムを発展させ、関連専門家の養成、臨床研究や学術発表も推進していく。
病院は、今後センター運営プログラムの専門化や需要増加に合わせて施設を拡張・移転する計画だと明らかにした。
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