先月23日、東京の首相官邸で首脳会談の前に握手する李在明大統領と石破茂首相 キム・ヒョンドン記者
退任を控えた石破首相は最近、韓国を訪問して首脳会談をしたいという意向を表し、これを李大統領が受諾して会談が実現したという。今後も発展する韓日関係を継続するということだ。魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長は29日のブリーフィングで「1カ月ぶりに両首脳の会談が行われるという点で、韓日間のシャトル外交が復元・定着したことを意味する」と評価した。
今回の首脳会談では韓日協力の深化、外縁拡張などが重点的に議論されるとみられる。両首脳は韓日間の共通社会問題である人口問題や地方活性化について議論し、人工知能(AI)など未来産業協力拡大案を含む先月の首脳会談の後続措置も点検する予定だ。魏室長は「協議するイシューは韓日双方が共に抱える問題」とし「政権が交代しても問題意識を持つため持続性があると期待する」と説明した。双方は首脳会談の結果を合意文の形態に出す案も協議している。
日本首相が2国間会談のためにソウル以外の都市を訪問するのは、2004年7月に小泉純一郎首相が済州(チェジュ)を訪問して盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と首脳会談をして以来21年ぶり。李大統領が先月の訪日当時、「次の首脳会談は韓国の地方でしよう」と提案して用意されたという。魏室長は「釜山での会談開催は地方活性化関連の両国の協力意志を強調する機会になるだろう」と述べた。
石破首相の今回の訪韓は実務訪問形式だ。ただ、歓迎行事や会談場、親交行事などで歓待水準はそれ以上となる見込みだ。魏室長は「石破首相が退任した後も日本政界の重鎮議員として引き続き韓日関係の発展と成長のために積極的な役割をするという点を確認する会談になる」と話した。
今回の会談で過去の問題や対米関税交渉が公式議題にはならないとみられる。魏室長は石破首相が過去の侵略戦争を反省する「戦後80年メッセージ」を出す可能性があるかという質問に対し、「個人的な立場表明をするかどうかはよく分からない」としながらも「ただ、石破首相の過去の問題に対する見解は日本政治家の中で特別な面があるというのは誰もが知る事実」と答えた。関税交渉については「前回の首脳会談でも議題ではなかったが、その問題が議論され、日本側の経験からかなり有用な助言を得た」とし「こうしたレベルの話はあり得るが、議題とは見なしがたい」と話した。
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