李在明大統領と日本の石破茂首相が8月23日に東京の首相官邸で首脳会談前に握手している。[写真 大統領室写真記者団]
◇「政策的注目機会」に期待感
韓国大統領室によると、日本の石破茂首相は30日から2日間の日程で釜山を訪問する。この期間中に李在明(イ・ジェミョン)大統領との会談と夕食会などの日程が進められる。
今回の会談は先月日本を訪問した李大統領が「首相の地方均衡発展に対する関心は格別のものと承知している。次にシャトル外交の一環で韓国を訪問することがあればソウルではなく韓国の地方で一度お目にかかりたい」と石破首相に提案して実現した。
姜由楨(カン・ユジョン)報道官は「韓日首脳は両国間の未来志向協力の踏み台をさらに強固にし、域内平和と安定に向けた韓日・韓米日共助強化案と両国共同の関心事に対し虚心坦壊に意見を交わすことになるだろう」と話した。
日本の首相がソウルではない都市で韓国大統領と2者会談するのは2004年の小泉首相(当時)の済州島(チェジュド)訪問以来となる。ただし石破首相はすでに自民党総裁から退く意向を明らかにしており、来月4日には新総裁が選出され今回の会談は告別会談の性格を帯びる。
釜山の政界と外交界では2005年のAPECや、2014年と2019年の東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議のような別途の行事なく会談のためだけに2カ国首脳が釜山を訪れるのは初めてである点に注目する。会談実現の過程で均衡発展が言及され、両国いずれも人口とインフラの首都圏集中問題を体験しており会談時に関連議論が行われる可能性もある。
釜慶(プギョン)大学政治外交学科のチャ・ジェグォン教授は「海洋水産部移転が進められる状況で均衡発展に言及し釜山を会談場所に決めたのは李大統領のメッセージが込められたもの。今回の会談は釜山だけでなく東南圏全体が政策的に注目される契機になるかもしれない」と予想した。
◇対テロ・到着訓練…APEC控え空港と警察が奔走
来月のAPECを控えゲートウェイ空港の役割をする金海(キムヘ)国際空港も忙しい。釜山・江西区(カンソグ)にある金海空港から慶州和白(ファベク)コンベンションセンターまでは1時間15分(90キロメートル)の距離だ。APECに参加する30カ国ほどのうち専用機・特別機を持つ20カ国ほどが金海空港を通じて入国すると予想される。
駐機場確保と深夜の離着陸制限時間例外適用などAPEC参加航空機の運航に向けた運営手続き改善は完了した。金海空港では釜山警察庁など10機関が参加する対テロ訓練が今月2度行われ、来月には専用機の到着状況を仮定したシミュレーション訓練が行われる。
慶尚北道(キョンサンブクド)は今回のAPECで参加国首脳と企業関係者をはじめ随行員と家族ら延べ3万人が訪問すると試算する。ホテル業界によると、このうち企業関係者の家族など一部は2~3日ほど海雲台(ヘウンデ)や機張(キジャン)などの宿泊施設に滞在する。釜山市関係者は「大韓商工会議所のサポートを受け彼らが海辺列車やヨットなど釜山観光を体験できるプログラムを準備している」と明らかにした。
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