ドナルド・トランプ米大統領とメラニア夫人。AP=聯合ニュース
9月26日(現地時間)、ニューヨーク・ポストなどによると、トランプ大統領とメラニア夫人は24日、ニューヨークで開かれた第80回国連総会に出席した後、ホワイトハウスへ戻る途中で、大統領専用ヘリ「マリーンワン」の中で口論しているかのような様子を見せた。
マリーンワンがホワイトハウスの芝生に着陸する際に撮影された映像では、メラニア夫人が首を横に振りながら何かを口にすると、トランプ大統領は夫人を指さし、話を遮ろうとするしぐさを見せた。
その後、2人はマリーンワンを降りると、何事もなかったかのようにしっかりと手を取り合い、ホワイトハウスの芝生を歩いた。トランプ大統領は記者に向かって手を振る様子も見られた。
トランプ大統領夫妻がヘリの機内でどのような会話を交わしていたのかは確認されていない。しかし海外のネットユーザーらは、夫婦げんかをしていたように見えると推測した。英テレグラフ紙も「2人がどんな会話を交わしたのかは分からないが、不仲をうかがわせた」と伝えた。
今年5月、エマニュエル・マクロン仏大統領と妻ブリジット夫人が専用機内で夫婦げんかをしているような姿が目撃されたことと似ているとの指摘も出た。マクロン大統領はベトナム・ハノイに到着直後、専用機の出入口付近でブリジット夫人に両手で顔を押されるような場面が撮影された。
トランプ大統領はその後、ホワイトハウスで開かれた行事で記者から関連の質問を受けると、マクロン大統領に向け「ドアがきちんと閉まっているか確認しなければならない」と冗談交じりに助言した。
ただしニューヨーク・ポストは、読唇術(唇や顔の動きから会話内容を推測する技術)の専門家を引用し、トランプ夫妻が口論していたのではなく、23日の国連総会の演説過程で起きたエスカレーターやテレプロンプター(演説用原稿表示装置)、マイクの故障などについて意見を交わしていたのではないかと推測した。
当時トランプ大統領はトゥルース・ソーシャルを通じて「三重のサボタージュ(妨害工作)」に見舞われたとして調査を要求していた。トランプ大統領はまず、総会場に上がるために乗ったエスカレーターが突然止まり、メラニア夫人がけがをしそうになったとし「これは明白なサボタージュだ」と指摘した。
さらに演説を始める際にはテレプロンプターが正常に作動せず、「エスカレーター事件に続いて今度はテレプロンプターの故障まで。ここはいったいどんな場所なのか」と思ったと述べた。
また「幸い演説自体は好評を得たが、演説を終えた後、総会場で音響が完全に切れたという話を聞いた」とし、「各国首脳が通訳用イヤホンを着けていなければ何も聞こえなかった」と説明した。
そのうえで、メラニア夫人から「あなたの言葉は一言も聞こえなかった」と言われたとも付け加えた。
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