コールドプレイ(Coldplay)のクリス・マーティン。[写真 ライブネーション]
米国ピープル誌は9月23日(現地時間)、アストロノマー社のクリスティン・キャボット元最高人事責任者(CPO)の側近を引用し、「キャボットとアンディ・バイロン前最高経営責任者(CEO)は業務的に密接な関係であり、厚い友情を築いた間柄だった」とし「不倫はなかった」と報じた。
この側近は「コンサートで上司と抱擁していたのは不適切な行動だったが、上司であるバイロンはすべての責任を負った」とし「だからといってキャボットが不倫スキャンダルに巻き込まれ、不当な扱いを受けて職を失うのは不公平だ」と主張した。
また、当時キャボット氏の夫アンドリュー氏も別のデート相手とともに公演を観覧していたとし、キャボット氏に「家庭破壊犯」というレッテルが貼られたのも誤りだと語った。
側近によると、キャボット氏は当時すでに夫と別居中で、1カ月後に離婚手続きに入ったという。2人は離婚の過程でも互いに友好的だったと伝えられている。
この側近は「事件が知られた後、キャボットは数百件の殺害脅迫メッセージを受けた」とし「残酷な攻撃と非難のレベルは信じられないほどだった」と述べた。
今回の事件は7月16日、米国マサチューセッツ州ボストンで開かれたコールドプレイのコンサート中に起きた。この日、観客を映したカメラにバイロン氏がキャボット氏を後ろから抱擁している場面が捉えられた。2人は自分たちの姿が大型スクリーンに映し出されると驚き、すぐに離れた。キャボット氏は両手で顔を覆い後ろを向き、バイロン氏は座席にしゃがみ込んでカメラを避けた。
スクリーンを見ながら観客に挨拶していたコールドプレイのボーカル、クリス・マーティンは「私たちが何か悪いことをしたのではないことを願う」とし「2人は浮気をしているのか、あるいはただ恥ずかしがっているだけかもしれない」と冗談を言った。
この場面を収めた映像はソーシャルメディア(SNS)を通じて一気に拡散して話題となり、不倫疑惑へと発展した。論争のの末、バイロン氏はアストロノマー社のCEO職を解任され、キャボット氏もCPO職を自ら辞任した。
アストロノマー社は2018年、ニューヨークを拠点に設立されたデータ運用会社で、それまであまり知られていなかったが、今回の件で世界的にその名を知られることとなった。
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