北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と中国の習近平国家主席が9月4日午後、中国北京・人民大会堂で行われた首脳会談に先立ち握手をしている。両氏によるこの日の首脳会談は、2019年1月の金委員長の訪中、同年6月の習主席の訪朝で実現した二度の首脳会談以降、約6年ぶりとなった。[写真 ロイター、聯合ニュース]
23日付の労働新聞によると、金委員長は21日、北朝鮮政権樹立77周年記念日(建国節、9・9節)を迎えて祝電を送った習主席への答電の中で「私は総書記同志が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)創建77周年に際し、熱烈な祝賀と衷心からの祝願を送ってくださったことに対し、謝意を表する」と述べたという。
続けて、9月3日に中国の戦勝節(抗日戦争および反ファシズム戦争勝利80周年大会)行事に出席した事実に言及し、「総書記同志と意義深い会合を行い、わが党と政府、人民に対する中国の党と政府、人民の変わらぬ支持と格別の親善の情を十分に感じることができた」と明らかにした。
さらに「伝統的な朝中親善協調関係を時代的要求に合わせて一層強化・発展させていくのは、朝鮮労働党と朝鮮民主主義人民共和国政府の確固不動の立場」とし「我々は中国の同志たちと共に社会主義の偉業を実現する共同の闘争の中で、朝中親善関係の発展をより活力あるものとして推し進めていくことにより、両国人民にさらに大きな福利をもたらすことになると信じている」と強調した。
特に金委員長は、昨年の建国節関連の答電では協調や協力といった単語を使用しなかったが、今年は「協調」という表現を再び使った。「両党、両国が連帯と協力を緊密に行い、朝中親善協調関係が新たな時代的要求と両国人民の念願に合致するよう絶えず発展すると確信している」と述べていた2023年の水準に戻ったのだ。答電の分量も昨年の336字から今年は499字へと増えた。
これに先立ち中国は、昨年北朝鮮がウクライナ戦争に派兵を決定してロシアと不法な軍事協力を強化すると距離を置く選択を取った。朝中両国が2024年の国交75周年を迎えて宣布した「朝中親善の年」行事も、開幕式以降これといった後続行事や閉幕式もなく静かに幕を閉じた。さらに中国当局が北朝鮮の密輸行為まで大々的に取り締まると、金委員長が直接中国を「宿敵」と規定するなど、亀裂が際立つようになった。
しかし今年に入り、ウクライナ戦争終結後を見据える金委員長と、トランプ第2期に入り強まる圧力に対抗するため友軍確保が必要な習主席との利害が一致し、両国関係は次第に改善の流れへと戻った。今月初めの戦勝節行事では、朝中ロの首脳が並んで天安門望楼に立ち、「反米連帯」強化の意思を示した。
北朝鮮にとっては両手に「花見劫」を握ったような格好となった。ロシアには北朝鮮軍派兵をてこに安全保障上の利益を享受でき、中国とは経済協力を活性化できる「安ロ経中」(安保はロシア、経済は中国と密着)の基調を稼働させられる環境が整ったためだ。
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