19日、大統領室で米国訪問関連のブリーフィングをする魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長 [写真 大統領室写真記者団]
魏聖洛(ウィ・ソンラク)大統領室国家安保室長は19日、ソウル竜山(ヨンサン)大統領室で行ったブリーフィングで、ニューヨーク訪問日程(22~26日)を公開し、韓米首脳会談は行われないと伝えた。先月25日に韓米首脳会談が開かれてからまだ1カ月も経過していないうえ、来月31日に慶州(キョンジュ)で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で李大統領とトランプ大統領が会う可能性があるからだと、魏室長は説明した。国連総会を契機に首脳間の会談が行われれば韓米関税交渉が急進展する可能性があるという見方があったが、魏室長長は「国連総会を契機に関税交渉が行われると見るのは難しい」と伝えた。
外交関係者らは韓米首脳がまた会う可能性に注目してきた。国連総会という形式上、正式な会談ではなくても歓談や略式会談は可能と考えたからだ。過去の大統領もこのような形式で会ってきた。結果的に会談が不発に終わるとしても出発前には会談の可能性に対応したりした。今回のように出発前に最初から「会談をしない」と明らかにするケースは多くない。このため関税交渉の難航が影響を及ぼしたのではという声が出ている。
魏室長長は李大統領が米時事誌タイムのインタビューで「米国側の要求(3500億ドルの対米投資)を受け入れたとすれば私は弾劾されただろう」と発言したことに関連し「(韓米)交渉の過程でも似た立場が表明された」と紹介した。この発言が「交渉を有利に導くための意志が反映された表現と見るべきか」という質問に対しては、「戦術的な意図から出た発言だとは考えない。李大統領としては率直な所感を語ったもの」と答えた。
一方、李大統領は23日、国連総会で基調演説をする。190余りの国家首脳のうち7番目だ。魏室長長は「基調演説を通じて民主大韓民国の復帰を宣言し、韓半島(朝鮮半島)政策などわが政府の外交ビジョンを提示する」と伝えた。李大統領は24日午後3時には安保理公開討議を主宰する。魏室長長は「韓国の大統領では初めて」と説明した。9月の1カ月間は韓国が安保理議長国であるからだ。議長国は安保理理事国が1カ月ずつ交代して務める。李大統領は「みんなのAI」という基調の下、国際社会の平和と繁栄のための共同対応を強調する予定だ。25日には米ウォールストリートで韓国経済説明会(IR)投資サミット行事を開く。魏室長長は「ウォールストリートの大物が多数出席する」と説明した。
李大統領は今回の訪問でフランス、イタリアをはじめ、ウズベキスタン、チェコ、ポーランドなどと首脳会談を行う。石破茂首相とは別に会わない。石破首相は1泊2日の日程で30日に釜山(プサン)を訪問し、李大統領と首脳会談を行う可能性が高いという。
これとは別に趙顕(チョ・ヒョン)外交部長官はこの日、海外メディアの記者との懇談会で中国の習近平国家主席の訪韓に関連し「(慶州で開催される)APECに出席し、韓国も訪問するだろう」と話した。習主席の国賓訪問も推進されるという意味だ。
この記事を読んで…