韓国外交部の趙顕長官(左)が17日午後、中国・北京の釣魚台国賓館で中国の王毅外相と握手をしている。[写真 北京特派員共同取材団]
趙長官は会談後の特派員懇談会で、「習主席がAPECに参加することになれば2国間訪問も推進できるという意味」と説明した。その上で「APEC首脳会議に習主席が原則的に参加するという意思を確認し、王外相もその前の訪韓を推進することで話を交わした」と明らかにした。
趙長官は「韓半島(朝鮮半島)の緊張緩和に向けた李在明(イ・ジェミョン)政権の先制的措置と究極的な非核化に向けた現政権の政策を説明しながら中国側の建設的役割を求めた」と話した。
西海(黄海)の構造物問題も議論された。趙長官は「中国の西海上の構造物に対し断固とした立場で対応するという原則を説明した」と明らかにした。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の訪中について、招請がなされた過程に対する中国側の説明も聞いたと趙長官は伝えた。この日釣魚台国賓館12号閣で開かれた会談で王外相は韓国と中国が名実ともに戦略的協力パートナーにならなければならないと強調した。王外相は冒頭発言で「李在明大統領就任後、習近平主席との電話会談で中韓の戦略的協力パートナー関係をさらに高い水準に進めるということに重要なコンセンサスを達成した」と強調した。続けて「両国は修交初心を堅持し、善隣友好の方向を確かにしながら、互利共栄の目標を堅持して名実ともに戦略的協力パートナーにならなければならない」とした。
王外相は11日、干潟に孤立した中国人を救助して殉職したイ・ジェソク警査に哀悼を示した。王外相は「中国メディアが大きな関心を持って肯定的に報道した。両国間で多くの感動的な話を発掘して紹介すれば国民の相互認識だけでなく友好的な感情を向上できる」と付け加えた。趙長官はこれに対し「両国間に国民の心を動かすさまざまな感動的な事件があった。今後国民間に良い感情をしっかり作っていき韓中関係がさらに改善されることを願う」と呼応した。
王外相は「中国の昔の言葉に『万物は共に育ち、互いに害し合うことがない。道は並び行われても互いに矛盾しない』というのがある。両国関係発展の過程は善隣友好、求同存異、協力に焦点を合わせることが正確な選択だということを示している」と話したと中国外交部が明らかにした。また「中国は両国が誠実に向かい合い相互に信頼を強化して敏感な問題をしっかり処理するよう望む」ともした。続けて「趙長官は韓国はひとつの中国の立場を尊重し中国と2国間および多国間疎通と協力を強化することを希望した」と付け加えた。
この記事を読んで…