記者会見をする李成剛中国商務部副部長。ロイター=聯合ニュース
李成剛・中国商務部国際貿易交渉代表兼副部長は9月15日(現地時間)、スペイン・マドリードで開かれた米中会談後の記者会見で「双方はティックトックを含む共通の関心事である経済・貿易問題について、率直かつ深く、建設的な意思疎通を行った」と述べた。
李副部長は「協力を通じて基本的合意に達した」としつつも、「ティックトック問題に関連して中国は、技術および経済・貿易問題の政治化、道具化、武器化に反対することを明らかにした」と語った。
さらに「中国は国益と中国企業の正当な利益を確固として守り、法律と規定に基づき技術輸出の承認を実施する」とし、「中国は原則、企業の利益、国際的な公正と正義を犠牲にしてまで、いかなる合意も追求しない」と強調した。
また「米国は中国企業を抑圧しながら、中国に自国の懸念事項を処理するよう求めることはできない」と述べた。
李副部長は「中国と米国は合意を構築し、誤解を減らし、両国関係と世界経済により大きな安定をもたらすために、二国間の経済・貿易協議メカニズムを最大限に活用すべきだ」と述べた。
王京濤国家インターネット情報弁公室副主任も会見で「ティックトックに関する中国と米国の合意は双方の利益に合致する」と述べた。
スコット・ベッセント米財務長官と何立峰中国副首相が率いる両国貿易代表団は、14日から貿易交渉のため2日間にわたりスペイン・マドリードで会合を行った。
ベッセント長官は交渉を終えた後、記者団に対し、両国がティックトックに関連してフレームワークに合意したとし、「フレームワークはティックトックを米国が統制する所有(構造)に変更することだ」と明らかにした。
さらに「しかし、金曜日(19日)に予定されている首脳(ドナルド・トランプ米大統領と習近平中国国家主席)の電話会談を先取りするつもりはない。フレームワークはあるが、首脳が合意を確定しなければならない」として、ティックトック関連の協議について具体的な説明はしなかった。
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