12日(現地時間)、米ユタ州プロボのメモリアルパークで開かれたチャーリー・カーク氏の追悼式に出席したある少女が、彼の写真を見つめている。[写真 AFP=聯合ニュース]
英紙ガーディアンは13日(現地時間)、SNSでチャーリー・カーク氏の銃撃事件を蔑視し嘲笑した人々が相次いで解雇されていると報じた。教師や公務員、消防士だけでなく、大統領の警護を担当する大統領警護隊(シークレットサービス)の職員も、カーク氏の死を嘲笑する投稿をした後に解雇された。「カーク氏の死は神の贈り物」「カーク氏の訃報が私の人生を輝かせた」「自業自得」などの投稿をしたことが理由だった。
民間企業もカーク氏を嘲笑した社員を懲戒したり解雇したりし始めた。アメリカン航空とデルタ航空はこの日X(旧ツイッター)に「いかなる種類の暴力にも反対する」とし、カーク氏の死を嘲笑したパイロットと乗務員に停職処分を下したと明らかにした。北米で最高の人気を誇るスポーツ、米プロフットボールリーグ(NFL)のカロライナ・パンサーズの広報担当は、SNSにカーク氏の写真と共に「なぜ悲しむのか。(銃器所持を擁護した)あなたにはその価値がある」と投稿したが、11日に職を失った。
カーク氏の死に対する強硬な対応は、トランプ大統領と共和党の政治家が主導している。カーク氏殺害犯タイラー・ロビンソン容疑者(22)に死刑判決が下されることを望むとしたトランプ大統領は、13日NBC放送で「カーク氏の死後、国家が回復することを望むが、回復を妨げているのは狂人集団である急進左派だ」とし、カーク氏の死をめぐる分裂の責任を進歩陣営に押し付けた。カーク氏は「私が間違っていることを証明せよ(Prove me wrong)」という即問即答の討論会やSNSを通じて進歩的傾向の青年たちを共和党支持層へと転向させ、2016年と昨年のトランプ大統領の当選に寄与した。J・D・バンス副大統領は11日、9・11テロ24周年追悼式の出席日程をキャンセルし、カーク氏の遺体を自らの専用機に乗せてフェニックスに運んだ。運搬にも直接参加した。カーク氏はバンス氏に上院議員出馬を勧め、またトランプ大統領に対してバンス氏をランニングメイトとして指名するよう勧めるなど、バンス氏とは政治的同伴者として縁を結んできた。
ピート・ヘグセス国防長官は13日、カーク氏を「人種差別主義者」とする投稿をSNSに書き込んだある海兵隊員が解雇されたという記事をXで共有し、「到底容認できない。すべての事例を追跡しており、まもなく発表する」と書いた。続けて「心から無寛容だ」と強調した。共和党所属のクレイ・ヒギンズ下院議員はXに「プラットフォーム企業は政治的憎悪コンテンツを投稿するユーザーを永久に遮断すべきだ」とし「極端な偏見と悪意でカーク氏の死を嘲笑する者たちと戦う」と投稿した。共和党支持者は、カーク氏を嘲笑したSNS上の投稿を共有しながら、政治家の強硬対応をあおっている。
トランプ大統領とマルコ・ルビオ国務長官は、21日にアリゾナで開かれるカーク氏の追悼式に出席する予定だ。
CNNは、SNS投稿に対する大々的な取り締まりと検閲が「違憲論議を引き起こしている」と指摘した。表現の自由を擁護する市民団体「ファイア(FIRE)」の法務ディレクター、ウィル・クリーリー氏はCNNに対し「政府が民間企業に圧力をかけて検閲させるのは、明らかに表現の自由を保障する合衆国憲法修正第1条に違反する」と懸念を示した。
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