スウェーデンの電気自動車ブランド、ポールスターが8日にミュンヘンで開かれたVIP行事で「ポールスター5」を公開した。キム・ヒョソン記者
#翌9日、IAA2025の体験型ブース「オープンスペース」には午前8時から人が集まった。現代自動車の欧州攻略に向けた小型電気コンセプトカー「コンセプト3」が午前9時に公開されるためだった。来年上半期に「アイオニック2」として量産される可能性が高いコンセプト3は欧州の消費者が好む小型ハッチバックだ。現場で会ったベルギーのジャーナリストは「無駄なくすっきりしていてコンパクトだ」とした。
今年IAA2025では韓国と中国の未来型電気自動車大戦が広がった。中国企業8社は物量で勝負し、現代自動車は選択と集中を選んだ。欧州市場で昨年韓国は現代自動車と起亜合算で9.0%、中国は全ブランドで4.8%のシェアを記録した。欧州の自動車市場は昨年1286万台規模で、中国の3146万台、米国の1590万台に続き3番目に大きい市場だ。欧州連合(EU)が2035年からエンジン車の新規販売を禁止する計画のため電気自動車の競争がさらに激しくなっている。
中国ブランドのブースでは多様な新車が観覧客をひきつけた。BYDは欧州向けコンパクト電気自動車「ドルフィンサーフ」を、小鵬は電気スポーツセダン「ニューP7」を公開した。リープモーターも電気ハッチバック「B05」を公開した。いずれも欧州特化モデルで、欧州の消費者が好む準中型サイズに2500ユーロ(43万円)前後と低価格を策定した。
現代自動車は他の自動車メーカーがブースを開いていない9日午前からオープンスペースにブースを開いた。青地の大型ガラス管型ブースにコンセプト3とキャスパーEVコンセプトカー「インストロイド」などを展示して視線を集めた。コンセプト3は4ドアで構成され、現代自動車のハッチバックデザインである「エアロハッチ」で空気力学的性能を高め実用性とデザインを確保した。
スウェーデンの電気自動車ブランド、ポールスターは「ポールスター5」を8日のVIP行事で初めて公開した。ポールスター5はポルシェ「タイカン」を競合モデルとしたプレミアム電気自動車だ。ポールスター5はパフォーマンストリム基準で出力が650キロワット(884馬力)、時速100キロメートルまでの加速時間は3.2秒だ。ポールスター5は中国で組み立てられるが、電気自動車の核心であるバッテリーはSKオンの112キロワット時ニッケル・コバルト・マンガン(NCM)ハイニッケルバッテリーが搭載された。350キロワット超急速充電が可能だが10%から80%への充電に22分かかる。1回の充電時に走行可能な距離はデュアルモーターモデルが670キロメートル(WLTP基準)、パフォーマンスモデルが565キロメートルだ。来年4-6月期に韓国で発売する計画で、価格は1億ウォン台前半となる見通しだ。
ポールスターのマイケル・ローシェラー最高経営責任者(CEO)はこの日、IAA2025会場で中央日報と会い、現在ルノーコリアの釜山(プサン)工場で委託生産されるポールスター4の生産拡大と車種追加について「ステップ・バイ・ステップ、段階的に検討する」と答えた。ローシェラーCEOは「最近釜山工場で生産されたポールスター4が米国に輸出され(委託生産システムの)一歩を踏み出した。下半期から段階的に生産量を伸ばす予定」と話した。
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