◇50年前には艦艇武器システム「白紙」
韓国は商船建造を始めたばかりの1975年当時には軍艦を建造する技術力が不足していた。朴正熙(パク・チョンヒ)大統領に上げられた報告書に「蔚山(ウルサン)造船所で軍艦を作るのは難しい」という内容が盛り込まれるほどだった。船体は作ったが軍艦に必須の通信装備、艦砲、レーダー分野は白紙状態だったためだ。
だが60~70年代に北朝鮮の海上挑発により軍艦建造が切実となった。1974年に朴正熙政権は2000トン級駆逐艦の国産化プロジェクトを始め、国主導の軍艦開発を進めた。関連事業に参加した金正煥(キム・ジョンファン)元HD現代重工業社長は中央日報に「軍艦は最新電子装備と電算システムが使われ、スポーツカーのように挑戦するだけの魅力があった」と話した。1980年に初めて韓国で設計・建造した護衛艦「蔚山」はこのように作られた。
1998年に国産戦闘駆逐艦「広開土大王(クァンゲトデワン)」を進水した後、防衛事業庁と造船業界は「神の盾」と呼ばれるイージス艦に目を向けた。イージス艦は一般駆逐艦と違いミサイル防衛に向けた高性能レーダー、射撃統制システムなどが搭載され、独自の技術力では作るの困難だ。2000年代初めからイージス艦事業を担当してきたHD現代重工業は米ロッキード・マーチンから3500億ウォンのイージスシステムを調達したが、設計図面は独自開発した。苦闘の末に2008年、「世宗大王(セジョンデワン)」をはじめ「栗谷李珥(ユルゴクイイ)」「西厓柳成竜(ソエユソンリョン)」の3隻のイージス艦が実戦配備された。
◇米国、数年以内に戦闘艦建造任せるかも
米国は空母11隻を運用しているが、戦闘艦、補給艦、戦略機動艦、輸送船、給油船などの相当数が老朽化している。中国海軍は艦艇370隻を保有し、数ではすでに米国をリードしている。大部分が10年以内に建造された。韓国輸出入銀行のヤン・ジョンソ首席研究員は「中国海軍力牽制が喫緊の米国としては法案修正よりスピードを出せる大統領令を通じてバーンズ・トレフソン法の例外を認めることもできる。数年以内に韓国の造船会社が運営する現地の造船所で軍艦建造も可能になるだろう」と予想する。米国が初期には補給艦新規建造を任せて信頼を蓄積した後に武器システムが搭載された戦闘艦の船体建造を発注するだろうという見通しも出ている。
最近韓国の造船業界は先端艦艇開発にも拍車をかけている。HD現代重工業は1万5000~3万2000トン級の無人戦力母艦を開発中で、ハンファオーシャンは人工知能(AI)基盤の無人潜水艦を研究している。造船業界関係者は「韓国は駆逐艦、潜水艦、未来型艦艇まで建造できる多様なポートフォリオを備えているのが長所。米国だけでなく各国のニーズに合わせた輸出が可能で、韓国防衛産業の重要な柱として位置付けられるだろう」と予想する。
ハンファはインフラ投資、HD現代は人材協力…MASGAが精巧になる[韓国造船の力](1)
韓国は商船建造を始めたばかりの1975年当時には軍艦を建造する技術力が不足していた。朴正熙(パク・チョンヒ)大統領に上げられた報告書に「蔚山(ウルサン)造船所で軍艦を作るのは難しい」という内容が盛り込まれるほどだった。船体は作ったが軍艦に必須の通信装備、艦砲、レーダー分野は白紙状態だったためだ。
だが60~70年代に北朝鮮の海上挑発により軍艦建造が切実となった。1974年に朴正熙政権は2000トン級駆逐艦の国産化プロジェクトを始め、国主導の軍艦開発を進めた。関連事業に参加した金正煥(キム・ジョンファン)元HD現代重工業社長は中央日報に「軍艦は最新電子装備と電算システムが使われ、スポーツカーのように挑戦するだけの魅力があった」と話した。1980年に初めて韓国で設計・建造した護衛艦「蔚山」はこのように作られた。
1998年に国産戦闘駆逐艦「広開土大王(クァンゲトデワン)」を進水した後、防衛事業庁と造船業界は「神の盾」と呼ばれるイージス艦に目を向けた。イージス艦は一般駆逐艦と違いミサイル防衛に向けた高性能レーダー、射撃統制システムなどが搭載され、独自の技術力では作るの困難だ。2000年代初めからイージス艦事業を担当してきたHD現代重工業は米ロッキード・マーチンから3500億ウォンのイージスシステムを調達したが、設計図面は独自開発した。苦闘の末に2008年、「世宗大王(セジョンデワン)」をはじめ「栗谷李珥(ユルゴクイイ)」「西厓柳成竜(ソエユソンリョン)」の3隻のイージス艦が実戦配備された。
◇米国、数年以内に戦闘艦建造任せるかも
米国は空母11隻を運用しているが、戦闘艦、補給艦、戦略機動艦、輸送船、給油船などの相当数が老朽化している。中国海軍は艦艇370隻を保有し、数ではすでに米国をリードしている。大部分が10年以内に建造された。韓国輸出入銀行のヤン・ジョンソ首席研究員は「中国海軍力牽制が喫緊の米国としては法案修正よりスピードを出せる大統領令を通じてバーンズ・トレフソン法の例外を認めることもできる。数年以内に韓国の造船会社が運営する現地の造船所で軍艦建造も可能になるだろう」と予想する。米国が初期には補給艦新規建造を任せて信頼を蓄積した後に武器システムが搭載された戦闘艦の船体建造を発注するだろうという見通しも出ている。
最近韓国の造船業界は先端艦艇開発にも拍車をかけている。HD現代重工業は1万5000~3万2000トン級の無人戦力母艦を開発中で、ハンファオーシャンは人工知能(AI)基盤の無人潜水艦を研究している。造船業界関係者は「韓国は駆逐艦、潜水艦、未来型艦艇まで建造できる多様なポートフォリオを備えているのが長所。米国だけでなく各国のニーズに合わせた輸出が可能で、韓国防衛産業の重要な柱として位置付けられるだろう」と予想する。
ハンファはインフラ投資、HD現代は人材協力…MASGAが精巧になる[韓国造船の力](1)
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