8月30日、 南海郡のチャン・チュンナム郡守が古県面(コヒョンミョン)の車面(チャミョン)港を訪れ、赤潮被害の状況を確認している。[写真 南海郡]
9月1日慶南道によると、8月27日からの5日間、南海郡(ナムへグン)と河東郡(ハドングン)の養殖場28カ所で赤潮によってヒラメ、ボラ、クロダイ、スズキ、マダイなどの魚計36万6000匹がへい死した。申告内容を見ると、南海郡では17カ所の養殖場で31万3000匹、河東郡では11カ所の養殖場で5万3000匹が死んだ。被害額は8億3000万ウォン(約8800万円)に上ると推定され、慶南道はへい死の報告が続き、被害規模がさらに拡大する可能性があると見ている。
慶南で赤潮被害が発生したのは2019年以来6年ぶりだ。当時は赤潮で養殖魚約200万匹が死に、36億ウォンの被害が発生した。国立水産科学院によると、慶南沿岸で赤潮を主に引き起こすプランクトンは「コクロディニウム」で、大量発生すると水中の酸素が枯渇する現象が起こる。また毒性を持つプランクトンが魚のエラに付着して細胞損傷などを引き起こして、これが魚類のへい死につながる。
8月26日には南海西部海域に赤潮予備特報(有害赤潮生物が1ミリリットル当たり10個体以上)が発令された。31日には慶南西部沖から巨済島(コジェド)西部まで赤潮注意報(1ミリリットル当たり100個体以上)が拡大発令された。慶南道によると、この海域では1ミリリットル当たり最大4050個体の赤潮生物が観測された地域もあった。コクロディニウムは25〜28度の水温で最も繁殖しやすく、慶南全海域で8月を通じて高水温注意報(表層水温28度以上)が維持されたことが赤潮拡散に影響したと分析されている。
慶南で30年以上マダイなどの養殖をしているイさん(61)は「昨年は海の水温が沸騰するように上がって魚が死に、養殖業者の被害が甚大だった。今年の高水温は昨年ほどではないが、赤潮が来襲して再び被害が拡大するのではないかと、多くの養殖業者が気をもんでいる」と語った。慶南道によると、昨年は養殖場952カ所で高水温の影響により魚介類2922万匹が死に、659億ウォンの損害が発生した。
国立水産科学院は6月から赤潮発生を重点的にモニタリングし、自治体や漁民に予報内容を伝えている。科学院関係者は「ここ4〜5年の間に南海岸には亜熱帯性の毒性プランクトンが流入し、来襲する赤潮の種類も多様化するなどの変化が現れている」とし、「気候変動に伴う水温の上昇や、1時間当たり数百ミリメートルに達する豪雨で海の栄養環境が急変する点などが影響しているとみられる」と説明した。「優勢種」がないまま各々異なる特性を持つ赤潮が一度に来襲すれば、予防や除去対策を立てるのは難しいという。
慶南道関係者は「赤潮注意報発令前から黄土散布などの初期防除作業を行い、海洋水産部に要請して防除事業費9億6000万ウォンを追加確保するなど、被害最小化に努めている」と述べた。
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