25日晩(現地時間)、米ワシントンのホテルで韓米首脳会談関連のブリーフィングをした魏聖洛(ウィ・ソンラク)国家安保室長 [写真 大統領室]
魏室長はこの日午前、CBSラジオ番組「キム・ヒョンジョンのニュースショー」に出演し「北は現在、我々との対話だけでなく、米国との対話の意志も見られない状況」とし「現実的に対話の可能性に対する期待値を高く設定するのは建設的でない」と述べた。続いて「北の呼応を待つ方がよい」と性急な期待を警戒した。
10月末に慶州(キョンジュ)で開催されるAPEC首脳会議にはトランプ米大統領が出席する可能性が高まったという見方を示した。魏室長は「トランプ大統領のように独特のリーダーシップを持つ人物とは個人的な連帯が重要だが、今回の韓米首脳会談での初めての対面を通じて呼吸を合わせて相互尊重を確認した」と評価した。
金正恩委員長の中国戦勝節軍事パレード出席については「異例」と分析した。魏室長は「この席で朝中首脳会談、朝ロ首脳会談が開かれ、新しい形態の対面がある可能性も排除できない」と話した。ただ、朝中ロ3カ国首脳会談の開催の可能性については「まだ見守る必要がある」と慎重な態度を見せた。
最近強まる韓米日協力に対応して朝中ロの密着が加速化する場合、国際情勢が二分化するという懸念も表した。魏室長は「その場合、国家グループ別の分裂が深まる」と話した。
今回の韓米首脳会談の成果については「15%の相互関税をはじめ通商・安保交渉を包括する文書の採択はなかったが、これは隔たりがあるからではなく細部規定の検討がさらに必要だったため」と説明した。
3500億ドル規模の対米投資、牛肉・コメ市場の追加開放問題、原子力協力拡大など主な懸案にも言及した。魏室長は「農産物分野は米国の要求があるが、韓国は基本立場を堅持している」とし「原子力協力に関して我々の空間を拡大する議論が進行中であり意味のある進展がある」と明らかにした。
ただ、米国が韓国を「センシティブ国」指定から解除する可能性については「提起されてはいるが、すぐに成果が出るのは容易でない」と述べた。
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